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インターンシップの4タイプの違い|就業体験と採用への情報の扱い

更新日 2026/10/10 / アオハルOS 編集部

「インターン」と呼ばれる催しは、三省合意では4つのタイプに整理され、就業体験の要否や期間の要件が異なります。「インターンシップ」と称せるのは一定の条件を満たすタイプだけで、そこで取得された学生情報は採用活動で活用され得ます。参加前に募集要項のどこを見るかを整理します。

キャリア形成支援は4つのタイプに分かれている

文部科学省が全国キャリア教育・就職ガイダンスで示した行政説明資料では、インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組(いわゆる三省合意に基づく整理)が、4つのタイプに分けられています。

タイプ名称
タイプ1オープン・カンパニー
タイプ2キャリア教育
タイプ3汎用的能力・専門活用型インターンシップ
タイプ4高度専門型インターンシップ(試行)

同資料では、このうち「インターンシップ」と称することが可能なのはタイプ3とタイプ4であると示されています。つまり、1日だけの会社説明や職場見学は、タイプ1の「オープン・カンパニー」に当たり、三省合意の整理ではインターンシップではありません。

就活の情報を集めていると、どの催しも「インターン」と呼ばれているように見えます。学生側で押さえておくべきなのは、名前ではなく中身です。就業体験があるか、何日間か、取得された情報が採用活動に使われ得るか。この3点で、参加する意味が変わります。

実際の募集では、各社が独自の呼称を使っている場合があります。どのタイプに当たるかは、募集要項の記載を確認してください。

タイプ3が満たす要件

同資料では、タイプ3(汎用的能力・専門活用型インターンシップ)について、一定の基準を満たすものに限って「インターンシップ」と称することが可能とされています。示されている要件は次のとおりです。

要件内容
就業体験必ず就業体験を行う
指導職場の社員が学生を指導し、終了後、学生に対しフィードバックを行う
実施期間汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上
実施時期大学の正課および博士課程を除き、学部3・4年または修士1・2年の長期休暇期間
情報開示募集要項等に、採用活動開始以降に限り学生情報を活用する旨を記載し、ホームページ等で公表する

「必ず就業体験を行う」が最初に置かれている点が、タイプ1・2との違いです。社員の話を聞くだけ、グループワークをするだけの催しは、この要件を満たしません。

「終了後、学生に対しフィードバックを行う」という指導要件も、学生の側から見れば参加の価値に直結します。自分の働き方について、現場の社員から言葉をもらえる場だということです。フィードバックの有無は、募集要項に書かれていることがあります。

実施時期が長期休暇期間とされているため、タイプ3のインターンシップは夏季・冬季に集中します。学期中に行われる就業体験は、大学の正課(授業科目として実施されるもの)である場合が考えられます。

取得した学生情報が採用活動で使われる条件

資料では、タイプ3のうち一定の基準を満たすものについて、取得した学生情報を採用選考活動に使用できるとされています。これが、三省合意の整理で学生にとって最も影響の大きい部分です。

ここで注意したいのは、「参加すれば選考が有利になる」という話ではないことです。示されているのは、企業が取得した学生情報を採用活動開始以降に限り活用できるという枠組みと、その旨を募集要項等に記載し公表することが要件とされている、という点です。つまり、情報が使われ得るかどうかは、募集要項を読めば分かるようになっているということです。

確認したいこと募集要項で見る箇所
就業体験があるかプログラム内容、実習の有無
何日間か実施期間、日程
フィードバックがあるか終了後の振り返り、面談の記載
取得情報が採用活動で使われ得るか学生情報の取扱い、個人情報の利用目的

4つ目の欄が書かれていない催しは、タイプ3の情報開示要件を満たしていない可能性があります。その場合、タイプ1やタイプ2として実施されていると考えられます。どちらが良いという話ではなく、参加の目的に合うかどうかの判断材料になります。

採用活動の開始時期は、年度ごとに政府から要請される就職・採用活動日程によって定められます。自分の学年に適用される日程は、大学のキャリアセンターや公表資料で確認してください。

タイプ1・2に参加する意味

タイプ3だけを狙う必要はありません。タイプ1(オープン・カンパニー)やタイプ2(キャリア教育)には、タイプ3と違う使い方があります。

  • タイプ1は、業界や企業の幅を広げる段階に向く。1日や半日で終わるため、数を回せる
  • タイプ2は、キャリア教育として位置づけられるもので、就業体験を伴うものもある。学びの文脈で参加できる
  • タイプ3は、応募書類や選考を経て参加する場合があり、日程も長い。志望度が固まった業界に絞って選ぶ

就活の時期が早い段階では、タイプ1で幅を広げ、関心が絞れてからタイプ3に応募する流れが無理がありません。タイプ1で得た情報は、エントリーシートの企業研究の部分でそのまま使えます。

逆に、タイプ3に応募するだけで時間を使い切ると、比較する対象が少ないまま志望先を決めることになります。5日以上の日程を複数こなすのは、学期や研究の都合もあり現実的ではありません。

参加後にエントリーシートへ書くときの4要素

インターンシップやオープン・カンパニーへの参加を、エントリーシートや面接で話すときは、次の4要素で整理すると、感想文になりません。

  1. 何をしたか(就業体験の内容、担当した作業、期間)
  2. どこでつまずいたか(指示の意味が分からなかった、優先順位を間違えた、など)
  3. どう変えたか(確認の仕方を変えた、手順をメモに残した、など)
  4. 何が分かったか(働き方について、自分について)
5日間の実習で、問い合わせ対応の記録を整理する作業を担当しました。初日は記録の分類に時間がかかり、当日分を終えられませんでした。2日目から、分類の基準を自分用に3段階にまとめてから着手する形に変え、作業時間が短くなりました。手順を決めてから動く進め方が、自分には合うと分かりました。

4番で「成長できました」「視野が広がりました」とまとめると、何が分かったのかが伝わりません。働き方についての発見か、自分についての発見かを、具体的に一文で書いてください。

参加日数が1日のオープン・カンパニーについて話す場合は、2番と3番が書きにくくなります。その場合は、参加前に立てた仮説と、参加後に変わった理解を書く形にしてください。

説明会に参加する前は、この職種の仕事は個人で完結するものだと考えていました。実際には、担当者が別部署と頻繁に確認を取りながら進めていると伺い、仕事の進め方への理解が変わりました。

よくある誤解の整理

誤解実際
「インターン」と書いてあればすべてインターンシップ三省合意の整理で「インターンシップ」と称せるのはタイプ3・4。1日の催しはタイプ1に当たる
インターンに参加すれば選考が有利になる示されているのは、一定の基準を満たすタイプ3で取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できるという枠組み。参加が評価を保証するものではない
短期の催しは意味がないタイプ1は業界や企業の幅を広げる段階に向く。目的が違う
情報が使われるかは参加しないと分からない情報開示要件があるため、募集要項等の記載で確認できる

各社の実施形態や学生情報の取扱いは、企業ごとに異なります。応募前に募集要項と個人情報の取扱いに関する記載を必ず確認してください。

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よくある質問

Q. オープン・カンパニーとインターンシップは何が違うのですか。
文部科学省の説明資料では、オープン・カンパニーはタイプ1、インターンシップと称せるのはタイプ3・4とされています。タイプ3は必ず就業体験を行い、汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上という期間の要件があります。
Q. インターンシップで取得された情報は、選考に使われるのですか。
一定の基準を満たすタイプ3については、取得した学生情報を採用選考活動に使用できるとされています。あわせて、募集要項等にその旨を記載し公表することが要件とされているため、応募前に記載を確認できます。
Q. 学部1・2年生はタイプ3に参加できないのですか。
資料では、タイプ3の実施時期が大学の正課および博士課程を除き学部3・4年または修士1・2年の長期休暇期間とされています。1・2年生の段階では、タイプ1やタイプ2の取組が参加しやすい形になります。詳細は各社の募集要項で確認してください。
Q. 1日の説明会はエントリーシートに書けませんか。
書けます。ただし就業体験がないため、作業の過程を書くことはできません。参加前に考えていたことと、参加後に変わった理解を対比させる形にすると、内容のある記述になります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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