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転職の志望動機、使い回しにしない書き方|直す1〜2文と例文
更新日 2026/10/20 / アオハルOS 編集部
転職の志望動機は、全社に同じ原稿を出すと通りにくくなります。ハローワークインターネットサービスが公開している職務経歴書の手引きでも、同一の内容を複数の応募先に使い回すことは適当でないと明記されています。とはいえ毎回ゼロから書く必要はなく、共通で使う部分と企業ごとに差し替える部分を分けておけば、1社あたり1〜2文の修正で済みます。
「使い回し」が勧められていない理由
公的な手引きでは、応募書類は応募先が知りたいことに応じて内容を変えるものとされ、同じ内容を複数社に使い回すのは適当でないとされています。理由は単純で、志望動機は「あなたのこと」を書く欄ではなく「あなたと応募先の重なり」を書く欄だからです。
- 応募先が読みたいのは、入社後に何を担ってくれるかの見通し
- どの会社にも当てはまる文は、重なりを示していないので判断材料にならない
- 「理念に共感しました」は、読み手がその後に何も想像できない
一方で、自分の経験や強みの記述は会社が変わっても変わりません。だからこそ、原稿を「共通部分」と「差し替え部分」に分けて管理するのが現実的です。
まず経験の棚卸しをして「マスター原稿」を作る
公的な手引きでは、職務経歴を網羅したマスターシートを作り、応募先ごとに取捨選択する手順が示されています。志望動機も同じ作り方ができます。
- 時期・勤務先・職務内容・実績を書き出す(数値で示せる成果は数値で)
- 仕事で得たこと、乗り越えたこと、各職務の共通点から、自分の強みを言葉にする
- 強みを3つ程度に絞り、それぞれ裏づけになる具体的な出来事を一つ添える
- 求人票と企業サイトで、応募条件と求める人物像を調べる
- 4で調べた内容と、3の強みが重なるものを一つ選ぶ
この5番目で選んだ強みが、その会社に出す志望動機の軸になります。マスター原稿があれば、会社ごとに軸を選び直すだけで済みます。
成果の数値は、守秘義務に触れない範囲で、前年比や件数などの形にとどめてください。
転職理由と志望動機を分けて書く
書けなくなる原因で多いのが、転職理由(今の職場を出る理由)と志望動機(その会社を選ぶ理由)が混ざることです。混ざると、不満の説明が中心になり、応募先の話が最後の一行だけになります。
| 欄 | 書く内容 | 書かない内容 |
|---|---|---|
| 転職理由 | これから何に取り組みたいか(前向きな形に整える) | 個人への批判、待遇への不満だけの記述 |
| 志望動機 | その会社を選んだ決め手と、活かせる経験 | どの会社にも当てはまる一般論 |
【転職理由の整え方の例】
(before)「残業が多く、評価も不透明だったため」
(after)「担当範囲を広げ、企画から運用まで一貫して関わる働き方に移りたいと考えたため」
事実を曲げる必要はありません。出たい理由を、次にやりたいことの言い方に置き換えるだけです。
その企業を選んだ決め手を一つに絞る
志望動機が薄くなるときは、理由を3つも4つも並べていることが多いです。決め手は一つに絞り、残りは面接で話す材料として置いておきます。決め手の候補は、求人票と公開情報から探せます。
- 募集ポジションの職務内容そのもの(担当範囲、裁量、関わる工程)
- 事業の段階(立ち上げ期か、拡大期か、改善期か)
- 顧客や扱う領域(業界、対象者、地域)
- 働き方や体制(チーム構成、育成の仕組み、公開されている制度)
- 公開されている中期計画や新規事業の方向
【決め手を一文にした例】
「求人票に記載された、受注後の運用改善まで同じ担当者が見る体制が、私が前職で成果を出せた進め方と重なると考えました。」
このように、出典のある事実(求人票の記載、公式サイトの発表)を含めると、使い回しではないことが自然に伝わります。
使い回し原稿のうち、企業ごとに直すべき1〜2文
全文を書き直す必要はありません。差し替えるのは次の箇所だけです。
- 決め手の一文(その会社の求人票・公開情報に触れる部分)
- 入社後に活かせる場面の一文(その会社の業務に自分の経験を当てる部分)
【共通で使える部分の例】
「前職では法人営業として、既存顧客の運用課題を聞き取り、提案内容を見直すことで、担当顧客の継続率を前年より改善しました。」
【会社ごとに差し替える部分の例(A社)】
「貴社が公開している○○サービスの導入支援では、導入後の定着まで担当が伴走すると記載がありました。前職で続けてきた運用課題の聞き取りを、同じ役割で活かせると考えています。」
【会社ごとに差し替える部分の例(B社)】
「貴社は新しい領域での立ち上げ期にあると求人票に記載がありました。前職で担当範囲が定まらない時期に提案の型を作った経験を、同じ段階で活かせると考えています。」
前半の経験部分は共通、後半の2文だけが違います。これが「使い回しに見えない志望動機」の最小構成です。
提出前チェックリスト
- 志望動機の中に、応募先の固有の事実(求人票や公式サイトの記載)が1つ以上入っているか
- その文を他社に出しても成立してしまわないか(成立するなら直す)
- 転職理由が不満の説明で終わっていないか
- 履歴書と職務経歴書で志望動機が同じ文になっていないか(職務経歴書側はエピソードで補う)
- 企業名を略さず正式名称で書いているか
- 文が長くなりすぎていないか、誤字がないか
- 書類の控えを保管し、面接での話と矛盾しないようにしてあるか
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よくある質問
- Q. 転職の志望動機が書けないときは、何から手をつければいいですか。
- 志望動機から書き始めないことです。まず職務経歴の棚卸しをして自分の強みを言葉にし、次に求人票と公式サイトで応募先が求める人物像を調べ、両者が重なる一点を探してください。その重なりがそのまま志望動機の軸になります。
- Q. 履歴書と職務経歴書で志望動機は同じ内容でよいですか。
- 公的な手引きでは、職務経歴書の志望動機は履歴書と同じ内容にならないよう、エピソードを交えて補足するとされています。履歴書には結論、職務経歴書には裏づけとなる経験を置くと書き分けられます。
- Q. 志望動機は何字くらい書けばいいですか。
- 応募先の様式に記入欄があればその範囲に収めます。自由書式の職務経歴書では、決め手の一文と活かせる経験で200〜300字程度にまとめると読みやすくなります。欄の大きさの指定がある場合は、その指定に従ってください。
- Q. 未経験の職種に応募する場合、何を書けばよいですか。
- 公的な手引きでは、実務経験がない場合はアルバイト経験、訓練・研修、勉強中の分野、仕事への姿勢、将来目標などから示せるとされています。応募先の業務のどの部分に、これまでの経験が転用できるかを具体的に書いてください。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。