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転職面接の退職理由の答え方|不満を「求めるもの」に言い換える型
更新日 2026/10/02 / アオハルOS 編集部
退職理由は、転職面接でほぼ必ず聞かれます。答え方の原則は一つで、「前職の何が不満だったか」で終わらせず、「だから次は何を求めているか」までを一続きで話すことです。嘘をつく必要はありません。事実の並べ方を変えるだけで伝わり方は変わります。
面接で退職理由が聞かれる理由
退職理由を聞く側が確認しているのは、辞めた理由の善悪ではありません。知りたいのは次の2点です。
- 同じ理由で、自分の会社でもまた辞めることにならないか
- その人が仕事に求めているものと、募集している仕事の内容が合っているか
つまり退職理由は、志望動機と一対で読まれています。「前職では○○が実現しにくかった」「だから○○ができる環境に移りたい」という流れになっていれば、この2点に同時に答えられます。逆に、不満の説明だけで止まると、1の疑問が残ったままになります。
前職や上司への評価を長く語ることは避けてください。事実として触れる必要がある場合も、一文にとどめ、そこから自分の希望に話を戻します。
多い退職理由を、公的統計で確認しておく
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職入職者が前職を辞めた理由(個人的理由)の割合が公表されています。主な項目は次のとおりです。
| 理由 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| その他の個人的理由 | 20.2% | 24.3% |
| 定年・契約期間の満了 | 14.1% | ー |
| 給料等収入が少なかった | 10.1% | ー |
| 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | ー | 12.8% |
| 職場の人間関係が好ましくなかった | ー | 11.7% |
表は同調査で上位に挙がった項目の抜粋です。「ー」は上位項目として示されていない欄で、該当者がいないという意味ではありません。
ここから分かるのは、収入・労働条件・人間関係といった理由は、ごく一般的だということです。珍しい理由を用意する必要はありません。言い換えの型を持っておくほうが実用的です。
理由別の言い換え例
【収入】
言いにくい形: 給料が低く、評価にも納得できませんでした。
言い換え: 担当範囲が広がっても評価の基準が業務量に連動していなかったため、成果が報酬に反映される仕組みのある環境で働きたいと考えました。
【労働時間・休日】
言いにくい形: 残業が多く、休日も出勤がありました。
言い換え: 繁忙期の業務が特定の担当者に集中する体制だったため、業務を分担して継続的に力を発揮できる職場を探しています。
【人間関係】
言いにくい形: 上司と合いませんでした。
言い換え: 方針が共有される機会が少なく、確認のたびに手戻りが生じていました。前提をすり合わせながら進められるチームで働きたいと考えています。
【キャリア】
言いにくい形: このままでは成長できないと思いました。
言い換え: 既存業務の運用が中心で、企画段階から関わる機会が限られていました。上流から担当できる仕事に移りたいと考えました。
共通しているのは、感情の語ではなく、仕組みや体制の事実で説明している点です。事実で書くと、相手は「自社ではどうか」を自分で判断できるようになります。
30〜40秒で話す構成
- 退職理由の結論を一文で(「○○できる環境に移りたいと考えたためです」)
- 前職の状況を事実で一文(制度・体制・担当範囲など)
- そこで自分がとった行動を一文(改善の提案、異動の相談など)
- 次に求めるものを一文で結び、志望動機につなげる
3を入れられると、「不満を抱えてすぐ辞めた人」ではなく「できる範囲で動いたうえで判断した人」として読まれます。異動を相談した、担当の分担を提案した、勉強して資格を取った、といった事実があれば短く添えてください。
会社の内部事情や具体的な人名は話さないでください。守秘義務のある情報は、面接でも持ち出さないのが安全です。
答える義務がない事項を知っておく
厚生労働省は、公正な採用選考の基本として、応募者の基本的人権の尊重と、適性・能力に基づく採用選考の2点を示しています。あわせて、採用選考時に配慮すべき事項として「就職差別につながるおそれがある14事項」が挙げられています。
退職理由の深掘りの流れで、家族の状況や思想・信条など、仕事の適性と関係のない質問が出ることもあります。そうした質問に答えないという選択をしても構いません。「業務に関わる部分でお答えすると」と前置きして、仕事の話に戻す言い方を用意しておくと落ち着いて対応できます。
どこまでが配慮すべき事項に当たるかは、具体的な質問の内容によります。詳細は厚生労働省・各都道府県労働局の公開資料で確認してください。
練習のしかた
- 1人で声に出して読み、40秒を超える部分を削る(削るのは前職の説明、残すのは自分の行動)
- 「それは前の会社でもできませんでしたか」という追質問への答えを用意する
- 退職理由と志望動機を続けて話し、矛盾がないか確認する
- 録音して、声のトーンが途中で下がる箇所を探す(言いにくい部分が残っているサインです)
よくある質問
- Q. 退職理由を正直に話すと不利になりますか。
- 事実を変える必要はありませんが、不満の説明だけで終わると評価の判断材料になりません。事実を述べたうえで、次に求める条件まで続けてください。嘘をつくと、入社後の条件のすり合わせで齟齬が出やすくなります。
- Q. 在職中の転職活動です。退職理由はまだ辞めていなくても聞かれますか。
- 在職中でも「なぜ転職を考えているか」として同じ内容が聞かれます。答え方は同じで、現職の状況を事実で述べ、次に求めるものにつなげてください。現職への不満を強く語るより、やりたい仕事の話を長めにするほうが伝わります。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。