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推薦志願書の書き方|志望理由書との違いと記入欄ごとのまとめ方

更新日 2026/10/05 / アオハルOS 編集部

推薦志願書は、志望理由書とは役割が違う書類です。志願書は「事実を正確に記入する届け」、志望理由書は「考えを筋道立てて述べる文章」。まずこの区別をつけると、どの欄に何を書けばよいかが決まります。

志願書と志望理由書は何が違うのか

推薦入試の出願書類は名前が似ているため混同しやすいところです。志願書は、大学に出願するための届けにあたる書類です。氏名、生年月日、出身高校、志望する学部・学科・コース、受験方式、併願の有無といった事実情報を、所定の欄に記入します。一方、志望理由書は「なぜこの大学・学部で学びたいか」を自分の言葉で述べる書類です。

つまり、志願書に求められるのは正確さ、志望理由書に求められるのは筋道です。志願書の欄を文章で埋めようとすると読みにくくなり、逆に志望理由書を事実の羅列にすると志望の理由が伝わりません。書類ごとに書き方を切り替えます。

ややこしいのは、大学によって志願書の中に志望理由を書く欄が含まれる場合があることです。100字から400字程度の小さな欄で、ここが実質的に志望理由書の役割を兼ねることがあります。志望理由書が別紙として用意されているのか、志願書の一欄で済むのかは、募集要項の「提出書類」の一覧で確認してください。

文部科学省の大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜において調査書と推薦書が提出書類として挙げられており、推薦書には、大学・学部等のアドミッション・ポリシーに対応する志願者本人の学習歴や活動歴を踏まえた学力の三要素に関する評価についての記載を求めるとされています。推薦書は高校の先生が書く部分です。自分で書けるのは志願書と志望理由書だけなので、ここで何を伝えるかを先に決めておきます。

志願書に入る記入項目を先に洗い出す

志願書は、書き始める前に「埋める欄の一覧」を作ると手が止まりません。多くの大学で共通して見られる欄は次のようなものです。

  • 志望学部・学科・コース名(正式名称。略称や旧名称は使わない)
  • 受験する選抜方式の名称(公募制、指定校制、スポーツ推薦など)
  • 志望理由欄(短い記述欄。設けられている場合)
  • 高校での学習状況、履修科目、資格・検定の取得状況
  • 部活動・委員会・生徒会・ボランティア等の活動歴
  • 併願の有無、入学の確約に関する確認欄

このうち、資格・検定と活動歴は手元の記録を探す時間がかかります。先に洗い出して、証明書や記録が必要かどうかを確認しておくと、締切直前に慌てずに済みます。

記入の実務として、次の点を押さえておくと書き直しが減ります。

  1. 下書きをコピーしてから清書する。志願書は原本が1枚しかないことが多く、書き損じると再発行を頼むことになります。先に募集要項をコピーするか、同じ欄をノートに写して下書きしてください。
  2. 学部・学科名は募集要項の表記をそのまま写す。「経済学部経済学科」と「経済学部経済学科経済コース」では別の志望先になります。
  3. 日付・年号の表記をそろえる。西暦と和暦が混ざると読み手に手間をかけます。
  4. 活動歴は「いつ・何を・どの役割で」の3点で書く。「部活動を頑張った」では情報になりません。

記入上の指示(黒のボールペンで記入、修正液の使用不可、写真のサイズなど)は大学ごとに異なります。必ず募集要項の記入上の注意を確認してください。

志望理由欄が短いときの書き方

志願書の志望理由欄は、100字から400字程度と狭いことが多いです。志望理由書のように「きっかけ→高校での取り組み→大学で学びたいこと→将来」と4段構えで書くと、入りきりません。短い欄では、構成を変えます。

200字程度までの欄なら、次の2要素に絞ります。

  • 大学で学びたい具体的な対象(分野名ではなく、もう一段細かく)
  • その大学・学部を選んだ理由(学べる内容やカリキュラムに即して)
貴学の経済学部で、地域の交通網と人口移動の関係を学びたいと考えています。高校の授業で路線の廃止を扱った際、生活圏の縮小という形で影響が出ることを知り、データを使って検証する方法を学ぶ必要があると考えました。貴学は地域経済に関する演習が低学年から用意されており、早い段階から実際のデータに触れられる点に魅力を感じています。

400字程度まで使える欄なら、上の2要素に「高校で取り組んできたこと」を1文足します。取り組みは実績の大きさではなく、志望する分野とのつながりが見える出来事を選びます。

字数を削るときの順番も決めておくと迷いません。削るのは、まず前置き(「私は昔から〜に興味があり」)、次に一般論(「現代社会は変化が激しく」)、最後に修飾語です。残すのは、具体的な対象と、その大学を選んだ理由です。この2つを削ると、何も伝わらない文章になります。

公募推薦と指定校推薦で変わるところ

同じ学校推薦型選抜でも、公募制と指定校制では志願書の書き方の重心が変わります。

項目公募推薦指定校推薦
出願の前提大学が示す出願資格を満たせば、高校の推薦を得て出願できる高校に割り当てられた枠を校内選考で得てから出願する
併願大学によって可・不可が分かれる専願(合格したら入学)が条件になることが多い
志願書で問われやすい点他校の志願者と比べて読まれるため、志望先との接点の具体性校内選考の段階で学習成績・活動歴・生活態度が見られる
書き方の重心「なぜこの大学か」を、学べる内容に即して書く校内選考用の書類と大学提出用の書類で、求められる情報が違う点に注意する

公募推薦では、同じ学部を志望する他校の受験生の書類と並べて読まれます。どの大学にも当てはまる言い方(「少人数教育に魅力を感じました」など)は、差が出ません。シラバスや研究室紹介で確認できた具体的な内容に触れると、その大学を選んだ理由として成り立ちます。

指定校推薦では、まず校内選考を通る必要があります。校内選考で提出する書類は、大学に出す志願書とは別物です。校内では「なぜ自分がこの枠にふさわしいか」が問われ、大学には「なぜこの学部で学びたいか」を書きます。同じ文章を流用すると、どちらも焦点がぼやけます。

併願の可否、出願資格(学習成績の状況の下限など)、提出書類は大学ごとに異なります。必ず志望校の募集要項で確認してください。

スケジュールから逆算して着手日を決める

学校推薦型選抜の日程には、全国共通の枠があります。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜について、入学願書の受付を令和8年11月1日以降とし、判定結果を令和8年12月1日以降で一般選抜の試験期日の10日前までに発表するとされています。総合型選抜については、入学願書の受付を令和8年9月1日以降、判定結果の発表を令和8年11月1日以降としています。

この枠から逆算すると、学校推薦型選抜では11月1日が出願受付の最速ラインです。ただし実際の締切は大学ごとに設定されるため、11月上旬から中旬に締切が来ることが珍しくありません。そして高校の推薦書・調査書の準備には時間がかかります。

  • 締切の2〜3週間前まで:志願書・志望理由書の下書きを終える
  • 締切の2週間前まで:高校に推薦書・調査書を依頼する(校内の締切は大学の締切より早いことが多い)
  • 締切の1週間前まで:清書と誤字の確認を終える
  • 締切の数日前:郵送方法(消印有効か必着か)を確認して投函する

「消印有効」と「必着」は締切の意味が違います。ここを読み違えると出願自体が間に合いません。募集要項の出願期間の表記を必ず確認してください。

提出前に確認する3点

清書が終わったら、次の3点だけは必ず確認してください。手戻りが大きいところです。

  1. 固有名詞。大学名、学部・学科・コース名、選抜方式の名称が、募集要項の表記と一字一句同じか。「貴学」「貴校」の使い分け(大学には「貴学」)も見ておきます。
  2. 空欄の有無。該当しない欄を空けたままにせず、指示があれば「なし」と記入します。写真、押印、保護者記入欄など、本人以外が埋める欄の抜けも多いところです。
  3. 志望理由欄と志望理由書の重複。同じ文章を両方に書くと、読み手には同じ情報が2回届くだけになります。志願書の欄では結論、志望理由書では経緯と具体化、と役割を分けます。

最後に、声に出して一度読んでください。主語と述語が合っていない文、同じ語尾の連続、長すぎる一文は、黙読より音読で見つかります。

よくある質問

Q. 志願書と志望理由書は両方提出するのですか。
大学によって異なります。志望理由書が別紙で指定されている大学もあれば、志願書の中の志望理由欄だけで済む大学もあります。募集要項の提出書類の一覧で確認してください。
Q. 志願書の志望理由欄に書いたことを、面接でそのまま聞かれますか。
提出書類は面接の資料として使われることが一般的です。文部科学省の実施要項では、学校推薦型選抜・総合型選抜のいずれでも、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接による評価を必ず行うとされています。書いた内容について、理由や具体例を聞かれても答えられる状態にしておくと安心です。
Q. 志願書は手書きでないといけませんか。
大学によります。手書き指定の大学、所定様式のデータ入力を求める大学、Web出願で画面に入力する大学があります。記入方法は募集要項で必ず確認してください。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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