高校生・保護者 / 入試制度
総合型選抜と学校推薦型選抜の違い|出願時期・評価方法・向いている人
更新日 2026/09/15 / アオハルOS 編集部
大学入学者の半数以上が、いまは一般選抜ではなく総合型選抜・学校推薦型選抜で入学しています。ただ、この2つは名前が似ているのに、出願時期も評価の考え方も違います。この記事では、文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」を出典に、2つの選抜の違いを整理し、それぞれに向いている人と準備の始めどきをまとめます。
ひとことで言うと何が違うのか
総合型選抜は「大学が求める学生像に合うかどうかを、書類と面接で時間をかけて見る」入試です。高校からの推薦は原則不要で、本人が自分の意思で出願します。学校推薦型選抜は「高校長の推薦を受けた生徒を、調査書や推薦書と面接などで評価する」入試です。指定校制と公募制があり、どちらも高校の推薦が前提になります。
共通しているのは、どちらも学力試験だけで決まる入試ではないこと、そして令和3年度入試からの制度変更で、調査書等の書類だけでなく「大学が実施する評価方法」を必ず組み合わせることになった点です。文部科学省の要項では、どちらの選抜でも「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接」による評価を必ず行うとされています。
比較表:出願時期・合格発表・評価方法・必要書類
| 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | |
|---|---|---|
| 高校の推薦 | 原則不要(本人の意思で出願) | 必要(高校長の推薦書) |
| 出願受付 | 9月1日以降 | 11月1日以降 |
| 合格発表 | 11月1日以降 | 12月1日以降(一般選抜の試験期日の10日前まで) |
| 主な評価方法 | 詳細な書類審査+時間をかけた面接等。小論文、プレゼン、口頭試問、共通テストなどを組み合わせる大学もある | 調査書・推薦書+面接等。小論文、共通テスト、資格・検定などを課す大学もある |
| 主な提出書類 | 志望理由書、活動報告書、調査書など | 推薦書、調査書、志望理由書など |
| 評定平均の基準 | 設けない大学も多い | 設ける大学が多い(例:4.0以上) |
| 専願・併願 | 専願の大学が多い | 指定校は専願。公募は併願可の大学もある |
出願受付・合格発表の時期は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」に定められた全国共通の下限です。実際の出願期間・試験日・提出書類は大学ごとに異なるため、必ず志望校の募集要項で確認してください。
学校推薦型選抜の「指定校制」と「公募制」
指定校制は、大学が特定の高校に推薦枠を割り当てる方式です。校内選考を通れば合格率は高い一方、枠が限られ、志望校に枠があるとは限りません。公募制は、大学が示す出願条件(評定平均など)を満たし、高校長の推薦を得られれば、どの高校からでも出願できる方式です。公募制は倍率があるため、面接や小論文の対策が合否を左右します。
どちらも高校内での手続きが先に来るので、志望する場合は高校の進路指導部に早めに相談し、校内選考の時期と条件を確認しておくことが大切です。
どちらが向いているか
- 総合型選抜が向いている人:学びたいテーマが具体的にあり、それを裏づける活動(探究、部活、課外活動、資格など)や経験を言葉にできる人。評定平均に自信がなくても挑戦しやすい。
- 学校推薦型選抜が向いている人:日々の授業や定期テストにこつこつ取り組み、評定平均が高い人。指定校枠が志望校にある場合は最有力の選択肢になる。
- 両方を検討すべき人:総合型選抜の結果が11月以降に出るため、不合格だった場合に学校推薦型選抜(11月出願)や一般選抜へ切り替える計画を立てておくと安心。
総合型選抜は「自分で決めて出願する」入試なので、志望理由書と面接の準備量がそのまま結果に表れます。逆に言えば、準備を始めた時期が早いほど有利になりやすい入試です。
準備はいつから、何を
| 時期 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|
| 高2〜高3春 | 興味のある分野の探究・活動を続ける。オープンキャンパス参加 | 評定平均を維持する。進路指導部に推薦の条件を確認 |
| 高3 6〜8月 | 志望理由書・活動報告書の初稿。募集要項の確認 | 校内選考の準備。志望理由書の初稿 |
| 高3 9〜10月 | 出願(9/1以降)。面接・小論文・プレゼン対策 | 校内選考。面接・小論文対策 |
| 高3 11〜12月 | 合格発表(11/1以降)。不合格なら次の選抜へ | 出願(11/1以降)→合格発表(12/1以降) |
志望理由書は、どちらの選抜でも面接の土台になります。出願の2〜3週間前には初稿を完成させ、最低2回は書き直す時間を確保してください。面接は、志望理由書の内容を口頭で説明できるようにする練習から始めると効率的です。
よくある質問
- Q. 総合型選抜は昔のAO入試と同じですか?
- 令和3年度入試から名称が「AO入試」から「総合型選抜」に変わり、同時に「調査書等の書類だけでなく、大学が実施する評価方法(小論文、プレゼン、口頭試問、共通テストなど)を必ず課す」ことになりました。名称だけでなく、学力面の評価も組み込む方向で制度が変わっています。
- Q. 総合型選抜と学校推薦型選抜は併願できますか?
- 総合型選抜の合格発表(11月1日以降)が学校推薦型選抜の出願(11月1日以降)と重なる時期なので、日程上は可能な場合があります。ただし専願を条件にする大学が多く、合格した場合は入学が前提になります。志望校の募集要項と高校の方針を必ず確認してください。
- Q. 評定平均が低くても総合型選抜は受けられますか?
- 出願条件に評定平均を設けていない大学・学部も多くあります。ただし調査書は提出するので、評定は評価の一部として見られます。評定が高くない場合は、志望理由書と面接で「学びたいことの明確さ」と「それを裏づける活動」をしっかり示すことが重要です。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。