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志望理由書「なぜこの大学か」の書き方|調べ方・書き方の型・NG表現
更新日 2026/09/15 / アオハルOS 編集部
志望理由書の中で、添削で最も多く指摘され、面接でも最も深掘りされるのが「なぜこの大学・学部なのか」の部分です。「充実した教育環境」「幅広い学び」のような言葉は、どの大学にも当てはまるため評価されません。この記事では、大学固有の根拠を見つける調べ方と、それを自分の志望動機とつなげて書く型を解説します。
なぜ「この大学でなければならない理由」が問われるのか
総合型選抜・学校推薦型選抜は、大学が「アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)」に合う学生を選ぶ入試です。大学側は、受験生が自学の教育内容を理解したうえで志望しているか、入学後に主体的に学びそうかを知りたいと考えています。「なぜこの大学か」は、その理解度を最も直接的に測れる項目です。
同時に、この部分は面接で必ず深掘りされます。「本学のどの授業に関心がありますか」「他大学にも同じ学部がありますが」と聞かれたとき、志望理由書に固有名詞が書けていれば、そのまま答えの土台になります。
大学固有の根拠を見つける調べ方(30分でできる)
- 学部公式サイトの「アドミッション・ポリシー」を読み、自分に当てはまるキーワードを2つ書き出す。
- 「カリキュラム」「教育の特色」のページで、1〜2年次に履修できる関連科目名を2〜3個メモする(シラバス検索が公開されていれば、授業内容まで読む)。
- 「教員紹介」「研究室・ゼミ一覧」で、自分の問いに近い研究テーマの先生を1〜2人見つけ、研究テーマを一文で書き写す。
- その学部だけの制度(フィールドワーク、実習、海外研修、資格支援、少人数演習、学部横断プログラム)を1つ選ぶ。
- オープンキャンパス・模擬授業・大学のYouTube公開講義で聞いた具体的な話があれば、1つメモする。
調べた5つの材料すべてを使う必要はありません。自分の「問い」に最も直結する2〜3個を選び、それぞれを「私の問いに必要な学び」と結びつけて書きます。
書き方の型:「私の問い → 必要な学び → 貴学の○○」
多くの人が「貴学には〜がある。だから志望する」と大学側の特徴から書き始めますが、これでは大学の紹介文になります。順序を逆にして、自分の問いから始め、それを解くために必要な学びを挙げ、それが貴学のどこにあるかを固有名詞で示す、という型にします。
私は、在宅で療養する高齢者とその家族を支える看護に取り組みたいと考えている。そのためには、病院での看護技術に加えて、地域の医療・福祉と連携する力が必要である。貴学看護学部では、2年次の「地域・在宅看護論」に続き、3年次に地域の訪問看護ステーションでの実習が必修となっており、在宅看護を早い段階から実践的に学べる。また、○○先生が研究されている家族看護の視点は、療養者本人だけでなく家族の負担にも目を向けたいという私の問題意識と重なる。
この例では、「在宅療養者と家族を支えたい(問い)」→「地域連携の力が必要(必要な学び)」→「2年次の科目、3年次の実習、先生の研究(貴学の固有の根拠)」の順で書かれています。大学の特徴が、自分の動機の「証拠」として置かれているのが分かります。
NG表現と直し方
| NG表現 | 問題点 | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 貴学の充実した教育環境に惹かれ | どの大学にも当てはまる | 「1年次から○○を履修できる貴学のカリキュラムは」と科目名で書く |
| 幅広い分野を学べる点に魅力を感じ | 学びたいことが定まっていない印象 | 「○○と△△を組み合わせて学べる□□プログラム」と制度名で書く |
| 有名な先生がいる | 研究内容を理解していない | 先生の研究テーマを一文で書き、自分の問いとの接点を示す |
| キャンパスがきれい・立地が良い | 学びの理由になっていない | 書かない。学びに関する根拠に差し替える |
| 就職率が高い | 大学の学びへの関心が見えない | 就職支援の具体的な制度と、自分の将来像との関係で書く |
| オープンキャンパスで雰囲気が良かった | 印象論で根拠にならない | 模擬授業で聞いた具体的な内容と、そこから考えたことを書く |
併願校がある場合の書き分け
複数の大学に出願する場合、「問い」と「きっかけ」は共通でも、「なぜこの大学か」の段落は大学ごとに書き換える必要があります。同じ文章に大学名だけ差し替えたものは、固有名詞が入っていないため読めばすぐ分かります。各大学について上の5つの調べ方を行い、少なくとも科目名・制度名のどちらかは大学ごとに変えてください。
カリキュラムや制度は年度によって変わることがあります。志望理由書に書く前に、必ず志望校の最新の公式サイト・募集要項で確認してください。
よくある質問
- Q. 先生の名前を志望理由書に書いてもいいですか?
- 研究テーマを理解したうえで、自分の問いとの接点を書けるなら有効です。ただし面接でその先生の研究について聞かれる可能性が高いので、著書や公開されている研究概要を読んでおきましょう。名前だけ挙げて内容を説明できないと逆効果です。
- Q. 学部のサイトを見ても、自分の問いに合う科目が見つかりません。
- 問いが具体的すぎるか、学部の選択が合っていない可能性があります。問いを一段広げて(「○○地域の△△」→「地域の△△」)検索し直すか、隣接する学部・学科のカリキュラムも見てみてください。それでも見つからない場合は、志望学部の再検討も選択肢です。
- Q. 「なぜこの大学か」は何字くらい書けばいいですか?
- 800字の志望理由書なら、全体の3〜4割(250〜300字)が目安です。4つの要素(きっかけ・問い・大学で学ぶ理由・将来像)の中で最も字数を使う部分になります。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。