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面接の自己紹介を1分で|総合型選抜・学校推薦型選抜の組み立て方
更新日 2026/10/17 / アオハルOS 編集部
面接の自己紹介を1分で話すときは、名前と学校名のあとに「学びたいこと」を一文で言い切り、それを支える経験を一つだけ添えれば形になります。1分の目安は約300字です。この記事では、総合型選抜・学校推薦型選抜の面接を想定して、組み立て方と練習の手順を順に説明します。
面接の自己紹介で見られていること
自己紹介は、提出書類に書いた名前や学校名を読み上げる時間ではありません。面接官が、あなたの話し方や考えの整理のされ方に初めて触れる時間です。ここで「このあとの話も聞いてみたい」と思われるかどうかで、続く質問の深さが変わります。
面接そのものの重みも増しています。文部科学省は令和9年度(2027年度)大学入学者選抜実施要項に関するQ&Aで、総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価を必ず行うこととし、AI面接やペーパーインタビューでは代替できないとしています。個別テストの実施時期や有無は問わないとされています。報道では、オンラインでの実施を含め、遅くとも2029年度入試までに導入する猶予期間が設けられ、非公募型(指定校など)の学校推薦型選抜は大学の実情に応じて要否を判断できると伝えられています。
つまり、多くの受験生にとって面接は「ある前提」で準備するものになりました。そのうえで、自己紹介は、ほぼ確実に聞かれると分かっている数少ない項目です。準備の効果が出やすい場所から手をつけるなら、まずここです。
面接の実施方法・時間・配点は大学・学部・方式ごとに異なります。自分の受ける方式で面接があるか、何分なのかは、必ず出願先の募集要項で確認してください。
名前と学校名だけで終わらせない組み立て方
1分の自己紹介は、次のブロックに分けて考えると迷いません。
| ブロック | 話す内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 名乗り | 高校名と氏名、志望する学部・学科 | 20〜30字 |
| 中心 | 学びたいこと(または自分の強み)を一文で言い切る | 50〜70字 |
| 支え | その一文を支える経験を一つだけ | 150〜180字 |
| 結び | これから学びたいことを一言 | 30〜50字 |
多くの人がつまずくのは、名乗りのあとに「中心」がないまま経験の説明に入ってしまうことです。経験から話し始めると、聞き手は「この話は何に向かっているのか」が分からないまま聞くことになります。結果として、内容は悪くないのに伝わらない自己紹介になります。
【名乗りと中心の例】
「◯◯高等学校3年の◯◯◯◯です。◯◯大学◯◯学部◯◯学科を志望しています。私は、地域の人口減少と交通の問題を、住む人の生活時間の面から学びたいと考えています。」
中心の一文は、志望理由書に書いた「学びたいこと」と同じ軸にしてください。書類と面接でずれると、どちらの説明も弱く見えます。
結論から話す型と例文(1分=約300字)
話す速さは人によって差がありますが、1分あたりの目安は約300字です。原稿を書くときは、300字前後を上限と考えてください。400字を超えると、ほぼ1分では収まりません。
【1分の自己紹介の例(約290字)】
「◯◯高等学校3年の◯◯◯◯です。◯◯大学◯◯学部◯◯学科を志望しています。
私は、地域の人口減少を、そこに住む人の生活時間という面から学びたいと考えています。
きっかけは、高校2年のときに参加した地域の調べ学習です。最寄りのバスの本数が減ったことで、祖母が通院の日に半日を使うようになったと知りました。人口が減ると路線が減り、路線が減るとさらに人が住みにくくなる、という循環があることに気づきました。地域ごとの時刻表と人口の推移を調べ、学年の発表でまとめました。
大学では、交通と生活の関係を統計と聞き取りの両方から学び、自分の地域で何ができるのかを考えたいと思っています。よろしくお願いします。」
この例では、支えの部分を一つの出来事だけに絞っています。部活動も生徒会もアルバイトも、と並べたくなりますが、1分では全部が中途半端になります。残りの経験は、面接官からの深掘り質問に答えるための材料として、話さずに持っておく考え方で十分です。
エピソードを一つに絞る理由
自己紹介で経験を一つに絞ると、面接官は「その話をもっと聞こう」と動きやすくなります。逆に3つ並べると、どれも短くなり、深掘りの入口がなくなります。
絞るときの基準は3つです。
- 志望理由書に書いた学びたいことと、直接つながっているか
- 自分が、書類に書いていない細部まで思い出せるか
- 結果の大きさではなく、そこで何を考えたかを説明できるか
2番目が特に大切です。面接では「そのとき、ほかにどんな方法を考えましたか」「うまくいかなかったことはありますか」といった質問が続きます。細部を思い出せない出来事を選ぶと、答えが止まります。大会の成績や役職の有無より、自分の中で何が動いたかを語れる出来事を選んでください。
高校時代に大きな実績がないと不利、ということはありません。評価されているのは実績の大きさではなく、経験から何を考え、大学で何を学びたいと考えたかの筋道です。
1分におさめる練習手順
原稿を書いたら、次の順で練習してください。黙読だけでは、長さも言いにくさも分かりません。
- 原稿を300字前後で書き、紙に印刷する
- 声に出して読み、時間を計る(スマートフォンのタイマーで十分です)
- 1分を超えたら、経験の説明を削るのではなく、前置きと重複を削る
- 原稿を見ずに、同じ内容を話してみる(言葉が変わっても構いません)
- 録音して聞き返し、早口になっている箇所と、意味が切れている箇所を直す
- 家族や先生に聞いてもらい、最初の一文で何の話か分かったかを確かめる
3番目の「削る場所」を間違えると、自己紹介が骨だけになります。削ってよいのは、「私は昔から◯◯に興味があり」のような前置き、「とても」「非常に」といった強めの言葉、同じ内容の言い直しです。残すのは、具体的な出来事と、そこで考えたことです。
丸暗記は避けてください。一語一句覚えると、途中で言葉が飛んだときに戻れなくなります。覚えるのは、ブロックの順番と、中心の一文だけで十分です。
オンライン面接のときに気をつけること
オンラインでの面接が実施される場合もあります。画面越しでは、対面より伝わり方が変わるので、話し方を少し調整してください。
- 文の切れ目で一拍置く。音声が遅れて届くことがあるため、対面よりゆっくり話すほうが聞き取りやすくなります
- 最初の名乗りは特にはっきり話す。接続直後は音量が安定していないことがあります
- カメラを見て話す時間をつくる。画面の相手の顔だけを見ていると、ずっと下を向いているように映ります
- 手元に原稿を置かない。目線が動くと、読んでいることが伝わります。覚えるのはブロックの順番だけにしてください
- 通信や機器のトラブル時の連絡方法を、事前に大学の案内で確認しておきます
オンライン面接の実施方法、本人確認の手順、トラブル時の対応は大学ごとに異なります。必ず募集要項と大学からの案内で確認してください。
よくある失敗
- 名前と学校名、志望学科だけで終わり、10秒で話し終わってしまう
- 自己紹介で志望理由を全部話してしまい、そのあとの質問で言うことがなくなる
- 経験を3つ以上並べ、どれも説明が足りていない
- 書類に書いた学びたいことと、自己紹介の中心が違う
- 原稿を丸暗記し、途中で止まって戻れなくなる
- 「特に取り組んだことはありませんが」と前置きし、自分の話を小さく見せてしまう
自己紹介は、志望理由を全部話す場所ではありません。中心の一文と、それを支える一つの経験まで。残りは質問に答えながら話す、と決めておくと、1分に収まります。
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面接の有無・時間・形式は大学・学部・方式ごとに異なります。必ず出願先の募集要項で確認してください。
よくある質問
- Q. 面接の自己紹介は1分で何字くらい話せますか。
- 目安は約300字です。話す速さには個人差があるので、原稿を書いたら必ず声に出して時間を計り、超える場合は前置きや言い直しを削ってください。
- Q. 総合型選抜の面接の自己紹介では、志望理由も話すべきですか。
- 学びたいことを一文で言い切る程度で十分です。志望理由を全部話すと、そのあとの質問で話す内容がなくなります。詳細は質問されてから答える前提で組み立ててください。
- Q. 学校推薦型選抜でも面接はありますか。
- 文部科学省のQ&Aでは、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接による評価を必ず行うこととされています。一方で、非公募型(指定校など)は大学の実情に応じて要否を判断できると報じられています。自分の受ける方式での実施は募集要項で必ず確認してください。
- Q. 自己紹介は暗記したほうがよいですか。
- 丸暗記は避けてください。覚えるのは「名乗り・中心の一文・支える経験・結び」という順番と、中心の一文だけで十分です。言葉が多少変わっても、順番が決まっていれば話せます。
出典・参考
- 文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項(令和8年5月27日付け)等に関するQ&A
- 文部科学省 入学者選抜実施要項(掲載ページ)
- 大学ジャーナルオンライン 総合型・学校推薦型選抜「面接(オンライン可)の原則必須化」
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。