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学校推薦型選抜の志望理由書|総合型選抜との違いと書き分け方
更新日 2026/10/07 / アオハルOS 編集部
学校推薦型選抜では、志望理由書は「調査書と推薦書を補う書類」として読まれます。総合型選抜のように本人の資料が評価の中心に置かれるわけではないため、調査書に書かれている事実と食い違わないこと、そして校内選考を通ることを前提に書くことが要になります。
学校推薦型選抜と総合型選抜で、評価の起点が違う
この2つは、どの資料を主な材料にするかが制度上はっきり分かれています。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜は「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ」評価する方法と示されており、自分の意志だけでは出願できません。一方、総合型選抜は一般選抜とは異なる観点や方法で評価し、詳細な書類審査と時間をかけた面接等を組み合わせる方法とされ、活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書など志願者本人が記載する資料を必ず評価に活用することが求められています。つまり、総合型選抜では「本人が書いた書類」が評価の中心に置かれますが、学校推薦型選抜では調査書と推薦書が中心にあり、志望理由書はそれを補う位置づけになります。同じ「志望理由書」という名前でも、置かれている場所が違うわけです。この違いが、書き方に直接影響します。総合型選抜では自分の関心をどこまで掘り下げられるかが勝負になりますが、学校推薦型選抜では、高校3年間の記録として残っていることと、自分が書く内容が一致しているかが先に見られます。
選抜の名称・区分や提出書類は大学ごとに異なります。出願先の募集要項で必ず確認してください。
推薦書に何が書かれるかを知っておく
志望理由書を書くとき、同じ封筒に入る推薦書に何が書かれるのかを知らないまま書くと、内容がずれやすくなります。文部科学省は、学校推薦型選抜の推薦書について、大学・学部等のアドミッション・ポリシーに対応する志願者本人の学習歴や活動歴を踏まえた学力の三要素に関する評価を記載することを求め、大学がその評価を選抜で活用することも求めています。学力の三要素は、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の3つです。推薦書では、この3点について高校側が具体的に書くことになります。ここから分かるのは、志望理由書で同じ出来事を別の意味に読み替えるのは危険だということです。たとえば推薦書に「文化祭実行委員で合意形成に尽力した」と書かれているのに、志望理由書では同じ活動を「一人で企画を主導した」と書けば、読み手には食い違いとして見えます。担任の先生に、推薦書でどの活動を取り上げる予定かを事前に聞いておくと、この種のずれは避けられます。
推薦基準と調査書との整合性をどう取るか
学校推薦型選抜では、評定の基準が出願資格として示されることがあります。たとえば順天堂大学の2027年度 学校推薦型選抜の要項では、調査書における「全体の学習成績の状況(評定平均値)」が3.5以上であることが出願資格に挙げられ、提出書類として学校長の推薦書と調査書、自己アピールシート等が示されています。選抜方法は書類審査・小論文・面接の総合判断とされています。こうした基準があるとき、志望理由書で自分の成績や活動を実際より大きく書く意味はありません。数字は調査書で確認されるからです。むしろ有効なのは、調査書に残っている事実を起点に、そこから何を考えたかを書くことです。
- 評定が高い科目があるなら、その科目で何に関心を持ったかを書く
- 評定が高くない科目があるなら、触れずに済ませるか、取り組み方を変えた経緯を一言添える
- 検定・資格・探究活動など調査書に記載がある項目は、志望理由書の具体例として優先して使う
出願資格や評定の基準は大学・学部・方式ごとに異なり、年度によって変わります。必ず最新の募集要項で確認してください。
校内選考を意識した書き出しの工夫
学校推薦型選抜では、大学に出願する前に校内選考を通る必要がある場合があります。校内選考の読み手は、その大学の先生ではなく、高校の先生です。同じ文章を両方に読ませることが多いので、書き出しは両方に通る形にしておくと手戻りが減ります。先生が校内選考で見るのは、「その大学・学部とこの生徒の関心が合っているか」と「3年間の記録と矛盾がないか」です。そのため、書き出しの一文で、学部の学びの対象と自分の関心を重ねておくと読みやすくなります。
私は◯◯学部で△△を学び、□□という課題に関わる仕事に進みたいと考えています。
この形なら、学部名・学ぶ対象・将来の方向が1文に入ります。校内選考の段階では、この1文だけで「合っている」と判断してもらえることもあります。逆に、書き出しを体験の描写から始めると、読み手は何学部志望なのかを探しながら読むことになります。字数が少ない書類では、結論から始めるほうが有利です。
面接とセットで準備するときの注意点
令和9年度の実施要項では、学校推薦型選抜でも、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接を必ず行うこととされています。ただし非公募型(指定校など)で丁寧なマッチングが図られている場合は、大学の判断で面接を不要とできるとも示されています。面接がある前提で準備するなら、志望理由書は「面接で聞かれる台本」として書くのが実際的です。
- 志望理由書を書き終えたら、自分で質問を5つ作る
- そのうち「なぜその学部か」「なぜ本学か」「入学後に何をするか」の3つは必ず入れる
- 志望理由書に書いていないことを答えに使わないよう、答えを書き出して照合する
志望理由書に書いた一文が、面接で説明できない内容になっていないかを先に確認しておくと、当日の食い違いを防げます。アオハルOSのテンサクンは、学校推薦型選抜の志望理由書の下書きを貼り付けると、学部の学びとの重なりや具体性について改善点を返します。登録だけ・カード不要で無料で試せます。専門塾の100分の1の費用感で使えるPro(月980円)もあります。
よくある質問
- Q. 学校推薦型選抜と総合型選抜で、志望理由書は同じ内容を使い回せますか。
- 素材は共通で使えますが、重心を変える必要があります。総合型選抜は本人が書いた資料が評価に活用される前提なので関心の掘り下げを厚く、学校推薦型選抜は調査書と推薦書が主な資料なので、記録として残っている事実との一致を優先してください。
- Q. 指定校推薦でも面接はありますか。
- 令和9年度の実施要項では面接を必ず行うこととされていますが、非公募型で丁寧なマッチングが図られている場合は大学の判断で不要とできるとも示されています。実施の有無は大学ごとに異なるため、募集要項で確認してください。
- Q. 評定が出願資格の下限ぎりぎりです。志望理由書でカバーできますか。
- 評定そのものを志望理由書で補うことはできません。ただし選抜方法が書類審査・小論文・面接の総合判断とされている場合、志望理由書と面接の内容は評価の対象になります。配点や扱いは大学ごとに異なるため、募集要項で確認してください。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。