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総合型選抜と学校推薦型選抜の併願|日程の重なりと準備の進め方

更新日 2026/10/11 / アオハルOS 編集部

併願で迷ったら、まず国が定めている日程と、大学ごとに決まっている条件を分けて考えてください。出願と合格発表の時期は実施要項で決まっていますが、併願できるかどうかは募集要項にしか書かれていません。この記事では日程表の作り方と、書類を並行させる順番を整理します。

「併願」が指す組み合わせを先に整理する

併願という言葉は、場面によって指す中身が変わります。混乱を避けるため、自分がどの組み合わせを考えているのかを先に決めてください。主に次の4つです。

  1. 総合型選抜を複数の大学で受ける
  2. 総合型選抜と学校推薦型選抜(公募制)を組み合わせる
  3. 学校推薦型選抜(指定校制)と他の方式を組み合わせる
  4. 年内の選抜と一般選抜を組み合わせる

このうち条件がいちばん厳しいのは3です。指定校制は高校と大学の関係のうえに成り立つ仕組みなので、「合格したら必ず入学する」ことを前提に校内選考が行われるのが通例です。併願の可否は高校の指導方針にも関わるため、必ず学校の先生に確認してください。

1と2については、大学ごとに専願(合格したら入学する)を条件とする場合と、併願を認める場合があります。同じ大学の中でも、学部や方式によって扱いが違うこともあります。だから「総合型選抜は併願できる/できない」という一般論では答えが出ません。

4は多くの人が実際に取る形です。年内の選抜に出願しつつ、一般選抜の勉強も続けます。この場合に重要なのは、出願や面接の準備で勉強が止まる期間をあらかじめ見込んでおくことです。

国の実施要項で決まっている日程

出願と合格発表の時期については、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項(2027年4月入学者が対象)で、次のように定められています。

選抜方式入学願書受付判定結果の発表
総合型選抜令和8年9月1日以降令和8年11月1日以降
学校推薦型選抜令和8年11月1日以降令和8年12月1日以降(一般選抜の試験期日の10日前まで)

この表から分かるのは、総合型選抜の結果が出るのと、学校推薦型選抜の出願が始まるのが、どちらも11月1日以降という点です。つまり、総合型選抜の結果を見てから学校推薦型選抜に出願する流れは、日程のうえでは成り立ちます。ただし大学ごとの実際の出願締切は11月上旬に設定されることも多く、結果発表を待っていると間に合わない組み合わせもあります。

もう1つ押さえておきたいのが推薦人数の枠です。実施要項では、学校推薦型選抜の推薦人数について「学部等募集単位ごとの入学定員の5割を超えない範囲において各大学が定める」とされています。高校側の推薦枠も限られるため、校内選考の時期は大学の出願締切よりかなり前になります。

ここに挙げた日程は国が定めた枠です。個々の大学の出願期間・試験日・発表日は募集要項で必ず確認してください。

併願できるかは募集要項にしか書かれていない

実施要項には、総合型選抜や学校推薦型選抜を併願できるかどうかについての一般的な定めはありません。「専願」という言葉は入学辞退時の取扱いの文脈で出てきますが、併願の可否そのものを国が一律に決めているわけではないのです。

だから確認先は、各大学の募集要項になります。見るべき箇所は限られています。

  • 出願資格の欄:「本学を専願とする者」「合格した場合は入学を確約できる者」という文言があるか
  • 併願に関する注記:他大学との併願、同一大学内の他方式との併願について書かれているか
  • 同一大学内の重複出願:同じ大学の複数学部・複数方式に同時に出願できるか
  • 入学手続の締切日:合格後、入学金の納入期限が何日後か
  • 辞退の取扱い:合格後に辞退できるか、できる場合の手続と期限

このうち見落としやすいのが入学手続の締切日です。併願が認められていても、先に合格した大学の入学金納入期限が、後の大学の結果発表より前に来ることがあります。この場合、結果を待つか納入するかの判断が必要になります。金額と期限は大学ごとに違うので、出願前に保護者と共有しておいてください。

日程表を1枚作る手順

併願で混乱する原因は、情報が募集要項・学校からの連絡・自分のメモに散らばることです。1枚にまとめてください。手順は次の4つです。

  1. 受ける可能性のある大学・学部・方式を縦に並べる。この段階では多めで構いません
  2. 横に「校内選考」「出願開始」「出願締切」「試験日」「発表日」「入学手続締切」の6列を作る
  3. 募集要項を見ながら日付を埋める。分からない欄は空欄にせず「未発表」と書く
  4. 日付順に並べ替え、締切が2週間以内に重なっている箇所に印をつける
【記入例の考え方】
A大学 総合型:校内選考なし/出願 9月中旬/試験 10月上旬/発表 11月上旬/手続締切 11月中旬
B大学 公募推薦:校内選考 10月上旬/出願 11月初旬/試験 11月中旬/発表 12月上旬/手続締切 12月中旬

この表を作ると、自分が本当に忙しくなる時期が見えます。多くの場合、10月中旬から11月上旬に、総合型の面接・公募推薦の校内選考・公募推薦の出願書類が重なります。ここに一般選抜の勉強も入るので、実際に動ける本数は思ったより少ないと分かるはずです。

表ができたら、受ける大学を絞る判断もしやすくなります。締切が3日以内に重なっている2校は、どちらかの書類が薄くなる可能性が高い組み合わせです。

書類準備を並行させる順番

複数校の書類を同時に進めるとき、1校ずつ完成させるより、工程で分けたほうが速く進みます。志望理由書は「自分の素材」と「大学ごとの理由」に分けられるからです。

  1. 共通の素材を1つのメモにまとめる(高校でやってきたこと、関心を持ったきっかけ、学びたい方向)
  2. 大学ごとの情報を集める(学部の特色、カリキュラム、アドミッション・ポリシーの文言)
  3. 1校目の志望理由書を完成させる。ここで構成の型を固める
  4. 2校目以降は、型を使いながら「大学ごとの理由」の部分だけを書き替える
  5. 最後に全校分を並べて読み、使い回しに見える箇所を直す

4の段階でそのまま提出すると、文章が似すぎてしまいます。大学名を入れ替えただけの志望理由書は読み手に伝わるので、5の工程を必ず入れてください。

提出書類の名称は大学ごとに異なります。「志望理由書」「自己推薦書」「活動報告書」などの呼び方と、求められる字数・様式は募集要項で確認してください。

志望理由書を併願校ごとに書き分ける視点

同じ素材から書き分けるとき、変えるのは次の3点です。

書き分ける部分何を変えるか
学びたい内容その大学の学部で実際に学べる科目・領域の名前に合わせる
入学後の計画ゼミ、研究室、留学制度、実習など、その大学にある仕組みに合わせる
志望の理由「その大学でなければならない理由」を1つ、具体的に書く

逆に、変えなくていいのは「きっかけ」と「これまでやってきたこと」です。ここを大学ごとに作り替えると、事実がぶれて面接で答えにくくなります。事実は固定し、接続のさせ方を変えると考えてください。

学校推薦型選抜では、評価の前提も少し変わります。実施要項では、学校推薦型選抜について「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ」評価・判定するとされ、推薦書には「学力の三要素に関する評価についての記載を求める」とされています。つまり、調査書や推薦書に書かれる内容と、自分が志望理由書に書く内容がずれていないかという視点が必要になります。

  • 調査書に出ている活動と、志望理由書で挙げる活動が食い違っていないか
  • 推薦書を書く先生に、自分が何を学びたいのかを伝えられているか
  • 面接で「推薦書に書かれていること」を聞かれても答えられるか

保護者と共有しておくこと

併願は、本人だけで管理すると漏れが出ます。お金と期限に関わる部分は、早めに共有してください。

  1. 受験料の総額(出願する校数と方式の分だけ必要になります)
  2. 入学手続の締切日と納入額(複数校で合格した場合の順番)
  3. 試験日の移動(遠方の大学は前泊が必要になることがあります)
  4. 結果が出る時期(11月から12月に分散します)

共有の方法は、前の章で作った日程表をそのまま見せるのがいちばん速いです。説明の言葉を考えなくても、日付が並んでいれば伝わります。

募集要項で確認するチェックリスト

出願前に、志望校ごとに次の項目を確認してください。

  • 出願資格に「専願」「入学確約」の文言があるか
  • 他大学との併願、同一大学内の他方式との併願が認められているか
  • 出願期間(開始日ではなく締切日と、消印有効か必着か)
  • 試験日と、他校の試験日が重なっていないか
  • 合格発表日と、入学手続の締切日
  • 提出書類の名称・字数・様式(手書きかデータか)
  • 調査書や推薦書の発行にかかる期間(学校への依頼時期)
  • 校内選考がある場合の締切(大学の出願締切より前です)

併願校ごとに志望理由書の中身を考え直す作業は、1人で進めると手が止まりやすい部分です。アオハルOSの「しぼりゆ」は、対話形式で質問に答えながら自分の考えを整理して構成案まで持っていけるツールです。1校目の型を作るところで使うと、2校目以降が楽になります。登録だけ・カード不要で無料で試せます。

よくある質問

Q. 総合型選抜と学校推薦型選抜は同時に受けられますか。
国の実施要項には、この組み合わせを一律に禁止する定めはありません。ただし大学ごとに専願を条件とする場合があります。両方の募集要項の出願資格欄を確認し、「本学を専願とする者」などの文言がないか見てください。
Q. 総合型選抜の結果を見てから学校推薦型選抜に出願できますか。
日程のうえでは、総合型選抜の発表が11月1日以降、学校推薦型選抜の出願受付が11月1日以降なので、成り立つ組み合わせもあります。ただし実際の締切は大学ごとに違い、結果を待つと間に合わない場合もあります。両方の日付を募集要項で確認してください。
Q. 指定校推薦は他の大学と併願できますか。
指定校制は高校と大学の関係のうえで行われるため、合格したら入学することを前提に校内選考が行われるのが通例です。扱いは高校と大学の双方の方針によります。まず高校の先生に確認してください。
Q. 何校まで出願するのが適切ですか。
一律の目安はありません。判断材料になるのは、締切の重なりと、1校あたりに使える準備時間です。日程表を作って、2週間以内に締切が重なる組み合わせが多いなら、書類の質が下がる可能性があります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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