高校生・保護者面接

総合型選抜・推薦入試の面接でよく聞かれる質問20と答え方の考え方

更新日 2026/09/15 / アオハルOS 編集部

文部科学省の実施要項では、総合型選抜・学校推薦型選抜のどちらでも「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接」を必ず行うとされています。面接は「暗記した答えを言う場」ではなく、「志望理由書に書いたことを、自分の言葉で説明できるか」を確かめる場です。この記事では頻出質問20問と、答えを組み立てる考え方、深掘りへの備え方をまとめます。

面接官が見ている3つのこと

  • 一貫性:志望理由書・活動報告書に書いた内容と、口頭での説明が一致しているか。書類を他人が書いたと疑われる最大の原因は、ここのズレです。
  • 深さ:「なぜ?」を2〜3回重ねても、自分の経験と考えで答えられるか。準備した答えの「一段下」を聞かれます。
  • 意欲と適性:その学問分野を学ぶ意欲があり、大学での学びに主体的に取り組めそうか。話す態度や質問への反応も含めて見られます。

頻出質問20問

【志望理由に関する質問】

  1. 本学(本学部)を志望した理由を教えてください。
  2. なぜ他の大学ではなく、本学なのですか。
  3. この分野に興味を持ったきっかけは何ですか。
  4. 入学後、具体的に何を学びたいですか。
  5. 本学のどの授業・ゼミ・制度に関心がありますか。
  6. 卒業後はどのような進路を考えていますか。
  7. 本学のアドミッション・ポリシーを知っていますか。自分のどこが合っていると思いますか。

【高校生活・活動に関する質問】

  1. 高校生活で最も力を入れたことは何ですか。
  2. その活動で困難だったことと、どう乗り越えたかを教えてください。
  3. 活動報告書に書いた〇〇について、もう少し詳しく説明してください。
  4. あなたの長所と短所を教えてください。
  5. 周囲からどのような人だと言われますか。
  6. 最近読んだ本や、印象に残った授業はありますか。

【学部の学びに関する質問】

  1. 〇〇学とはどのような学問だと考えていますか。
  2. この分野で最近気になっているニュースや課題はありますか。
  3. その課題について、あなたはどう考えますか。
  4. 小論文(提出書類)で書いた内容について、反対の立場からはどう言われると思いますか。

【その他】

  1. 本学が第一志望ですか。不合格だった場合はどうしますか。
  2. 大学で学ぶために、いま取り組んでいることはありますか。
  3. 最後に何か質問はありますか。

答えを組み立てる型:結論→根拠となる経験→大学での学びへ

どの質問も、①結論を一文で、②その根拠になる具体的な経験や事実を一つ、③それが大学での学びや将来にどうつながるか、の順で答えると、30秒〜1分で筋の通った答えになります。長く話すほど良いわけではなく、面接官が次の質問をしやすい長さで区切るのがコツです。

「なぜ他の大学ではなく本学なのですか」への答え方の例(骨子)
①結論:私が取り組みたい「地域の中小企業の資金繰り」という問いを、1年次から地域金融論として学べるのが貴学だからです。 ②根拠:他大学も経済学部はありますが、シラバスを比較したところ、地域金融を専門とする先生のゼミがあり、地元の信用金庫と連携した実習があるのは貴学だけでした。 ③つながり:この実習で実際の事業者の相談に触れ、将来は地域の事業者を支える立場で働きたいと考えています。

「他大学ではなく」を聞かれたときに、他大学の悪口や比較の羅列は不要です。自分の問いに必要な学びが「ここにある」ことを固有名詞で言えれば十分です。

深掘り質問への備え方

面接官は、準備した答えの「一段下」を聞きます。「そのとき、具体的にはどうしたのですか」「なぜそう考えたのですか」「うまくいかなかったらどうしていましたか」。備え方は、志望理由書と活動報告書の各段落について、自分で「なぜ?」「具体的には?」「他には?」を3回ずつ問い、答えをメモしておくことです。

  • 数字や固有名詞を用意する:「たくさん練習した」→「週3回、半年間」。
  • 失敗も話せるようにする:うまくいった話だけより、失敗から何を変えたかのほうが深さが伝わる。
  • 知らないことは正直に言う:「勉強不足で分かりませんが、〜だと考えます」と、考える姿勢を見せる。
  • 志望理由書に書いた本や人物は、必ず内容を説明できるようにしておく。

練習の順番:まず1問を声に出す

  1. 「志望理由を教えてください」の1問だけ、1分以内で声に出して答える。録音して聞き返す。
  2. 答えの中の抽象的な言葉(「成長」「貢献」「多様性」)を、具体的な出来事に置き換える。
  3. 頻出20問について、結論だけを一文ずつ書き出す。全部を暗記する必要はない。
  4. 誰かに面接官役を頼み、深掘り質問をしてもらう。AI面接官なら、時間を選ばず何度でも練習でき、答えの評価レポートが返ってくる。
  5. 本番の1週間前からは、入退室の所作、姿勢、話す速さも含めて通しで練習する。

面接の形式(個人・集団、時間、プレゼンや口頭試問の有無、オンライン実施の有無)は大学・学部ごとに異なります。必ず志望校の募集要項で確認してください。

よくある質問

Q. 面接は何分くらいですか?
個人面接で10〜20分程度が一般的ですが、総合型選抜では30分以上かけて丁寧に行う大学もあります。集団面接やグループディスカッション、プレゼンテーションを含む場合はさらに長くなります。募集要項で確認してください。
Q. 答えを暗記して話すのはよくないですか?
結論と根拠の骨子を覚えておくのは有効ですが、文章を丸暗記すると、少し違う聞かれ方をしたときに止まってしまいます。骨子(結論・経験・つながり)だけ覚えて、言葉はその場で組み立てる練習をしましょう。
Q. 「不合格だったらどうしますか」にはどう答えればいいですか?
第一志望であることを伝えたうえで、「不合格でも同じ分野を学びたいので、一般選抜で再度挑戦します」のように、学びたい内容がぶれていないことを示すのが基本です。他大学名を挙げる必要はありません。
Q. 「最後に質問はありますか」は何を聞けばいいですか?
入学後の学びに関する質問が無難です。「〇〇のゼミは何年次から所属できますか」「入学前に読んでおくとよい本はありますか」など。調べれば分かること(学費、日程)は避けましょう。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

関連する記事