高校生・保護者 / 小論文
小論文の書き方|序論・本論・結論の型、800字の配分、課題文型・資料型の攻略
更新日 2026/09/15 / アオハルOS 編集部
小論文は作文と違い、「自分の意見を、根拠を示して、読み手が納得できる順序で書く」文章です。総合型選抜・学校推薦型選抜では、大学が実施する評価方法として小論文を課す学部が多くあります。この記事では、どの出題形式にも通用する構成の型と字数配分、形式別の手順、減点されやすいポイントをまとめます。
小論文と作文の違い
作文は「感じたこと」を書けば成立しますが、小論文は「問いに対する自分の答え(主張)」と「その理由(根拠)」がなければ成立しません。採点で見られるのは、①問いに正面から答えているか、②主張が一貫しているか、③根拠が具体的で論理的か、④文章の形式(段落、文体、字数)が守られているか、の4点です。
「〜だと思いました」「〜してほしいです」で終わる文は作文の書き方です。小論文では「〜である。なぜなら〜だからだ。」と、主張と根拠を言い切る形で書きます。文体は「だ・である」調に統一します。
構成の型:序論・本論・結論と800字の配分
| 部分 | 役割 | 800字の目安 | 書くこと |
|---|---|---|---|
| 序論 | 問いの提示と主張 | 約120字(15%) | 問いを自分の言葉で言い換え、結論(主張)を先に示す |
| 本論 | 根拠と具体例 | 約560字(70%) | 根拠を2つ。それぞれに具体例や事実を1つ添える。反対意見に触れて答える |
| 結論 | 主張の再確認 | 約120字(15%) | 本論を踏まえて主張を言い直す。新しい話題は出さない |
本論は「根拠1→具体例→根拠2→具体例→想定される反論→それへの答え」の順に置くと、800字でも1,200字でも同じ型で対応できます。反論への答えを入れると、「一面的でない」という評価につながりやすくなります。
高校でのスマートフォン利用は、全面禁止ではなく「授業中は使わない」という限定的なルールにとどめるべきである。なぜなら、スマートフォンは学習の妨げになる一方で、調べ学習や連絡手段として教育上の利点も大きく、使い方を学ぶ機会そのものが高校生に必要だからだ。
出題形式別の手順
【テーマ型】「〜について、あなたの考えを述べなさい」
- テーマを「〜すべきか」「〜はなぜか」の問いに言い換える。
- 賛成・反対の両方の根拠を箇条書きで出し、自分が根拠を書きやすい側を選ぶ。
- 根拠2つと具体例を決めてから書き始める。
【課題文型】文章を読んで、筆者の主張を踏まえて意見を述べる
- 筆者の主張を一文で要約する(設問で要約が求められていれば、指定字数で書く)。
- 筆者の主張に「賛成・反対・部分的に賛成」のどれで応じるかを決める。
- 筆者の根拠と自分の根拠を区別して書く。筆者の言葉の引き写しだけにしない。
【資料型】グラフや表を読み取って論じる
- 資料から読み取れる事実を、数字を使って2〜3点書き出す(「Aは2010年の20%から2020年の35%に増加」)。
- その事実から言える課題や原因を考え、主張を立てる。
- 資料に書いていない推測は「〜と考えられる」と区別して書く。
減点されやすい書き方
| 減点されやすい書き方 | 直し方 |
|---|---|
| 問いに答えていない(テーマの説明や感想で終わる) | 序論の最後に「〜すべきである」と主張を明記する |
| 根拠が「私はそう思うから」だけ | 事実・経験・一般的に知られている事例を1つ添える |
| 両論併記で結論がない | どちらか一方に立ち、反対意見には「確かに〜だが、〜」で答える |
| 「です・ます」と「だ・である」が混在 | 書く前に文体を決め、最後に読み返して統一する |
| 段落がない・1文が長すぎる | 序論・本論・結論で必ず改行。1文は60字以内を目安に |
| 指定字数の8割未満、または超過 | 9割以上を目標に。超えたら本論の具体例を削る |
| 話し言葉(「すごく」「〜とか」「〜じゃない」) | 「非常に」「〜など」「〜ではない」に置き換える |
今日からできる練習法
- 志望学部に関係するテーマを1つ選び、「賛成の根拠2つ・反対の根拠2つ」を10分で書き出す。まずは文章にしない。
- 序論だけを120字で書く練習を5テーマ分行う。主張を先に言い切る癖がつく。
- 800字を制限時間60分で1本書く。書き終えたら、上の減点表に沿って自分でチェックする。
- 誰かに読んでもらい、「主張は何か」「根拠は納得できるか」だけを聞く。AIの添削なら、構成・論理・表現の観点別に指摘が返ってくる。
- 指摘をもとに同じテーマで書き直す。新しいテーマに移るより、書き直しのほうが力がつく。
出題形式・字数・制限時間は大学・学部ごとに異なります。志望校の過去問(大学公式サイトや募集要項で公開されている場合があります)で形式を確認してから練習してください。
よくある質問
- Q. 小論文に自分の体験を書いてもいいですか?
- 根拠の具体例として書くのは有効です。ただし体験談が長くなると作文に近づくので、体験は2〜3文にとどめ、そこから一般化できる根拠につなげてください。
- Q. 結論は序論と同じことを書いていいのですか?
- はい。結論は「本論を踏まえて主張を言い直す」場所なので、序論と同じ主張で問題ありません。ただし、まったく同じ文をコピーするのではなく、本論で示した根拠を一言添えて言い換えます。
- Q. 時間内に書き終わりません。
- 多くの場合、構成を決めずに書き始めているのが原因です。制限時間の2割(60分なら12分)を構成メモに使い、根拠2つと具体例を決めてから書くと、途中で止まらなくなります。
- Q. 「だ・である」調と「です・ます」調はどちらがいいですか?
- 小論文では「だ・である」調が一般的です。指定がある場合はそれに従い、どちらでも構わない場合も、混在させないことが最も重要です。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。