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総合型選抜のプレゼンで原稿は見ていい?質疑応答とスライドの決め方
更新日 2026/10/21 / アオハルOS 編集部
総合型選抜のプレゼンで原稿を見てよいかは、募集要項と当日の案内に書かれている持ち物・持ち込みの指定で決まります。原稿の持参が持ち物に挙げられている大学もあるため、まず要項を確認するのが先で、認められている場合でも読み上げずに要点メモとして使うのが基本です。
原稿・メモの持ち込みは、要項の「持ち物」欄で確認する
プレゼンテーション型の選考では、当日の持ち物と使用できる物が要項や受験者向けの案内に具体的に書かれていることが多く、ここに原稿やメモが含まれるかどうかが答えになります。
実例として、日本大学国際関係学部の総合型選抜(探究型プレゼンテーション方式)では、当日必ず持参するものとして「受験票、筆記用具、プレゼンテーション資料」が挙げられており、この資料にはパソコン、USBデータ、発表用の原稿、図・表を記載した紙が含まれると説明されています。つまり、発表用の原稿を持ち込むこと自体が想定されている形式です。
- 確認する場所は「選考方法」「当日の持ち物」「使用できる機器」の3か所
- 「原稿」「メモ」「資料」という語をPDFの検索機能で探すと早い
- 要項に記載がないときは、出願先の入試担当窓口に問い合わせる(自己判断で決めない)
持ち込みの可否・時間・使える機材は大学・学部ごとに異なり、年度によっても変わります。必ず出願する年度の募集要項と当日の案内で確認してください。
原稿を持ち込めるときの使い方
原稿が認められていても、下を向いて読み上げる発表になると、内容が伝わりにくくなります。持ち込むのは「全文の原稿」ではなく「要点メモ」にするのが扱いやすい形です。
- 全文の原稿を一度書く(話す内容を固めるため)
- そこから、各スライドで必ず言う語を2〜3語だけ抜き出す
- 抜き出した語だけを大きめの字で1枚にまとめる
- 本番はその1枚だけを手元に置く
【要点メモの例】
スライド2:きっかけ/商店街の空き店舗/3年生の夏
スライド3:調べたこと/聞き取り12件/共通点は後継者
スライド4:わかったこと/支援は設備より人
この形にしておくと、言葉が飛んだときにメモを一目見れば戻れます。全文原稿だと、どこを読んでいたか探す時間が発生します。
発表時間から原稿の字数とスライドの枚数を決める
「5分で何文字か」は、話す速さによって変わるため、自分の速さを一度計るのが最も確実です。次の手順で出します。
- 書いた原稿のうち400字を選び、本番と同じ速さで声に出して読む
- かかった秒数を測り、「400 ÷ 秒数 × 60」で1分あたりの字数を出す
- 発表時間からその字数を掛けて、原稿全体の目安字数を出す
- 目安字数の9割程度で原稿を作る(本番は緊張で間が増えるため)
| 1分あたりの字数 | 5分の発表 | 7分の発表 | 10分の発表 |
|---|---|---|---|
| 280字 | 約1,400字 | 約1,960字 | 約2,800字 |
| 300字 | 約1,500字 | 約2,100字 | 約3,000字 |
| 320字 | 約1,600字 | 約2,240字 | 約3,200字 |
スライドの枚数は、字数ではなく「1枚あたりに話す時間」から決めます。1枚につき40〜60秒で話す想定にすると、5分の発表なら表紙とまとめを含めて6〜8枚、10分の発表なら12〜15枚が目安です。実例として、先に挙げた日本大学国際関係学部の方式では、準備5分・自己紹介と発表10分・片付け5分程度という時間配分が示されています。
スライドの枚数や使用の可否自体が指定されている場合は、その指定に従ってください。
スライドに入れる内容と、入れない内容
スライドは読ませる資料ではなく、話を支える資料です。文字を詰めると、聞き手が読む間に話が進んでしまいます。
- 入れる:1枚1メッセージの見出し、根拠になる数値、図や写真、調べた件数
- 入れる:出典(調べた資料の名称)
- 入れない:話す文章をそのまま並べた長文
- 入れない:装飾の多いアニメーション
- 入れない:出典が不明なデータ、人物が特定できる写真
【1枚1メッセージの見出しの例】
(弱い)「調査について」
(強い)「12件の聞き取りで共通したのは後継者不在だった」
見出しを「結論の文」にしておくと、聞き手はスライドを見た時点で話の筋がつかめます。
質疑応答で聞かれやすい3つの観点
発表のあとに質疑応答が設けられる形式が多く、時間も短くありません。日本大学国際関係学部の例では、質疑応答は5分から10分とされています。発表そのものと同じだけ準備する価値がある部分です。聞かれやすいのは次の3つの観点です。
- なぜそのテーマを選んだのか:個人的なきっかけと、社会的な意味の両方を一文ずつ用意する
- 根拠はどこから得たのか:資料の名称、調べた件数、調べた期間を言えるようにする
- 入学後にどうつなげるのか:学科で学べる分野・科目と、自分の問いの接点を一文で言う
【根拠を聞かれたときの答え方の例】
「商店街の12店舗に8月から9月にかけて聞き取りをしました。件数が少ないため全体の傾向とは言えませんが、後継者について同じ趣旨の回答が9件ありました。」
答えられない質問が来たときは、黙り込まずに「そこは調べきれていません。調べるとしたら◯◯を見たいと考えています」と、調べ方を答える形にします。分からないことを分からないと言った上で、次の手が示せる受験生は、考える手順を持っていることが伝わります。
データと機材の準備は、前日までに終わらせる
機材のトラブルは準備で避けられる部分が大きいので、要項に書かれている条件を先に確認します。日本大学国際関係学部の例では、データはUSBメモリまたはポータブルSSDに保存し、使用できるファイル形式はパワーポイント(.pptx)とPDF(.pdf)のみ、動画を使う場合は合計1分以内、接続はHDMI・USB-C・VGAのコネクタが用意され、ホワイトボードも使用できると案内されています。
- 指定されたファイル形式で保存し、PDFの控えも作る(レイアウトのずれを防ぐため)
- 保存媒体を2つ用意し、両方に同じデータを入れる
- フォントは標準的なものに統一する(別の環境で置き換わると崩れる)
- 動画や音声を使う場合は、秒数の上限と再生環境を確認する
- 出願期間中に発表データや使用物の提出を求められる形式もあるため、提出期限を確認する
使用できる機材・ファイル形式・データの提出時期は大学ごとに違います。案内に記載のない機材を前提にした発表は作らないでください。
練習の進め方と前日までのチェックリスト
練習は、通して時間を計る回と、質疑応答だけを繰り返す回を分けます。通し練習は3回を目安に、1回ごとに時間を記録してください。
- 要点メモだけを見て通す(時間を計る)
- 時間が超えた箇所を特定し、スライドを減らすか説明を削る
- 想定質問を10個書き出し、1問30秒で答える練習をする
- 家族や先生に聞いてもらい、聞き取りにくかった箇所を教えてもらう
前日までのチェックリスト。
- 要項の持ち物・持ち込み・機材・時間の指定を読み直したか
- 原稿を要点メモ1枚にまとめたか
- 通し練習で発表時間に収まったか
- スライドに出典を入れたか
- 想定質問3つの観点に答えを用意したか
- データを2つの媒体に保存し、指定形式で書き出したか
- 会場までの経路と所要時間を確認したか
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よくある質問
- Q. 総合型選抜のプレゼンで原稿は見ていいですか。
- 大学ごとに異なります。当日の持ち物として発表用の原稿が挙げられている大学もあるため、まず募集要項と当日の案内の「持ち物」「使用できる物」の記載を確認してください。記載がない場合は入試担当窓口に問い合わせ、自己判断で持ち込まないようにしてください。
- Q. 総合型選抜のプレゼンの質疑応答では何を聞かれますか。
- 大学は質問内容を公表していないことが多いですが、「なぜそのテーマを選んだか」「根拠はどこから得たか」「入学後どうつなげるか」の3つの観点に答えられるよう準備しておくと、聞かれ方が変わっても対応しやすくなります。
- Q. プレゼン5分は何文字くらいですか。
- 話す速さによって変わります。自分の原稿400字を本番の速さで読んで秒数を計り、1分あたりの字数を出してから発表時間を掛けて計算してください。1分300字前後で話す場合、5分なら1,500字程度が目安になります。
- Q. スライドは何枚くらい作ればよいですか。
- 枚数の指定がなければ、1枚あたり40〜60秒で話す想定から逆算します。5分の発表なら表紙とまとめを含めて6〜8枚程度です。枚数や使用可否が要項で指定されている場合は、その指定に従ってください。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。