高校生・保護者 / 入試制度

総合型選抜で面接が必須に|令和9年度入試で含まれる5つの形式と備え方

更新日 2026/10/07 / アオハルOS 編集部

令和9年度(2027年度)入試では、公募型の総合型選抜・学校推薦型選抜で面接による評価を必ず行うことが定められています。ここで言う「面接」には集団討論やプレゼンテーション、口頭試問も含まれます。一対一の質疑応答だけを想定した準備では足りない可能性があるため、まず自分の受ける方式でどの形式が課されるかを確認するところから始めてください。

実施要項に何が書かれているか

文部科学省が公表した令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜と学校推薦型選抜のいずれについても、「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含む。)による評価を必ず行う」とされています。オンラインによる実施も含まれると明記されています。

つまり、面接という言葉が指す範囲が広く取られており、大学側は個別面接以外の形式でこの要件を満たすこともできます。「面接がある」と聞いて個別面接だけを練習していると、当日になって集団討論だったという事態が起こり得ます。

ただし、非公募型の学校推薦型選抜(指定校推薦など)については、大学の実情に応じて面接の要否を判断できるとされています。自分が受けるのが公募型か非公募型かで扱いが変わるため、必ず募集要項で確認してください。

「面接」に含まれる5つの形式

実施要項で例示されている形式を整理すると、次の5つに分かれます。

  • 個別面接:面接官と受験生の質疑応答。志望理由や高校時代の活動について聞かれる
  • 集団討論(グループディスカッション):与えられたテーマについて複数の受験生で話し合う
  • ディベート:賛成・反対の立場に分かれて論じる
  • プレゼンテーション:事前に用意した内容を制限時間内に発表する
  • 口頭試問:志望分野の知識や考え方について口頭で問われる

どの形式が課されるかは大学・学部・方式ごとに異なります。複数を組み合わせる大学もあります。

形式ごとに準備の中身が変わる

同じ「面接対策」という言葉でも、形式によって練習すべきことが違います。

形式主に見られること準備の中心
個別面接志望理由の一貫性、深掘りへの対応想定質問への口頭での回答
集団討論議論への貢献、他者の意見の扱い方自分の役割の決め方、言い方の型
ディベート根拠の示し方、反論への応答賛否両方の論点を書き出す
プレゼンテーション構成と時間管理、質疑応答声に出した通し練習と時間計測
口頭試問分野の基礎知識、考える筋道志望分野の基本用語の説明練習

個別面接と口頭試問は「一人で答える」練習が中心になりますが、集団討論とディベートは「他の受験生がいる状況」が前提です。一人では再現しにくいため、発言の型をあらかじめ決めておく方法が現実的です。

集団討論で使える発言の型

集団討論では、鋭い意見を言うことよりも、議論を前に進める発言ができるかが見られます。次の3つの型を用意しておくと、話し始めのきっかけを作れます。

  1. 論点を整理する:「今、二つの論点が出ていると思います。一つは〜、もう一つは〜です」
  2. 他の人の意見に足す:「〜さんの意見に賛成です。加えて、〜という場合も考えられると思います」
  3. 具体例を出す:「たとえば、〜のような場面では〜になると思います」
例:「時間も限られているので、まず前提を揃えてもよいでしょうか。私は『地域』を自分が住んでいる市町村の範囲で考えていますが、皆さんはどう捉えていますか」

他の人の発言を否定するところから入るより、一度受け止めてから自分の考えを足すほうが、議論が止まりにくくなります。発言回数を競う場ではないため、短く2〜3回話せれば十分です。

出願から合格発表までの時期の定め

実施要項では、選抜の時期についても次のように定められています。

  • 総合型選抜:入学願書の受付は令和8年9月1日以降、合格発表は令和8年11月1日以降
  • 学校推薦型選抜:入学願書の受付は令和8年11月1日以降、合格発表は令和8年12月1日以降で、一般選抜試験期日の10日前まで

個々の大学の日程はこの範囲の中で決まります。出願締切や面接日は大学ごとに異なるため、実際の日程は必ず募集要項で確認してください。

今日からできる準備の順番

  1. 志望校の募集要項で「選抜方法」の欄を開き、面接の形式名を書き出す(個別面接、集団討論、プレゼンテーションなど)
  2. 公募型か非公募型か、オンライン実施かどうかを確認する
  3. 形式ごとに、上の表の「準備の中心」に当たる練習を1つだけ選ぶ
  4. 志望理由書に書いた内容から、必ず聞かれそうな質問を3つ選ぶ
  5. その3つを、声に出して一度答えてみる

すべての形式を同じ量だけ練習する必要はありません。募集要項に書かれている形式に絞るほうが、残り時間を有効に使えます。

よくある質問

Q. 指定校推薦でも面接は必須になりますか。
実施要項では、非公募型の学校推薦型選抜については大学の実情に応じて面接の要否を判断できるとされています。指定校推薦が非公募型に当たるかを含め、扱いは大学によって異なるため、必ず募集要項で確認してください。
Q. オンラインで面接が行われる場合、準備は変わりますか。
実施要項ではオンラインによる実施も含まれるとされています。話す内容の準備は同じですが、画面越しでは声の大きさや間の取り方が伝わりにくくなります。一度録画して見返し、普段より少しゆっくり話す練習をしておくと差が出ます。
Q. 集団討論で発言できなかったら不利になりますか。
評価の観点は大学ごとに異なるため断定はできませんが、実施要項では意欲や適性を評価するための方法として位置づけられています。長く話すより、論点整理や具体例の提示など、短くても議論に貢献する発言を数回できることを目標にしてください。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

関連する記事