高校生・保護者面接

総合型選抜の面接で逆質問は何を聞く?|避けたい質問と使える型

更新日 2026/09/23 / アオハルOS 編集部

総合型選抜や学校推薦型選抜の面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれて、固まってしまう人は少なくありません。結論から言うと、逆質問は入学後の学び方に的を絞ると作りやすく、逆に募集要項や公式サイトに書いてあることを聞くのは避けるのが無難です。この記事では、そのまま使える型3つと、ネタの探し方、思いつかないときの答え方を整理します。

大学入試の面接は省略されない ― 逆質問もその一部

文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜について、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含み、オンラインによる実施を含む)による評価を必ず行うこととされています。また文部科学省は、総合型選抜の評価方法として、小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等、または大学入学共通テストの少なくともいずれか一つを活用することを示しています。

面接が必ず行われるということは、その場での受け答えが評価の対象になるということです。逆質問の時間は、多くの場合その最後に置かれます。ここで何を聞くかは、志望分野への関心がどこまで具体的かを示す機会になります。逆に言えば、加点を狙う場というより「準備してきたことが自然ににじむ場」と考えておくほうが、力みすぎずに済みます。

面接の形式・時間・逆質問の有無は、大学・学部・年度によって異なります。志望校で逆質問の時間があるかどうかは、募集要項や大学が公開している説明会情報で必ず確認してください。

避けたほうがよい逆質問

聞かないほうがよい質問には共通点があります。

避けたい質問理由言い換えるなら
「出願条件を教えてください」募集要項に書いてある聞かない(自分で要項を読む)
「入学までに何を勉強すべきですか」一見よさそうだが、受け身に聞こえやすい「○○の分野を読み進めたいのですが、その際に意識しておくとよい視点はありますか」
「合格の可能性はありますか」面接官が答えられない聞かない
「就職率はどのくらいですか」公式サイトに掲載されていることが多い「○○分野で学んだことを、卒業後にどう活かしている先輩が多いですか」
質問がないのに無理に作った質問内容の薄さが伝わる後述の「思いつかないときの答え方」へ

共通するのは、「調べれば分かること」と「相手が答えられないこと」の2つです。逆に、公式サイトを読んだうえでなければ出てこない質問は、それだけで下調べの跡になります。

使いやすい逆質問の型3つ

型を3つ用意しておけば、どの大学の面接でも1つは使えます。いずれも「入学後に自分がどう学ぶか」に重心があるのが共通点です。

  1. 学び方を聞く型:「○○の分野に関心があるのですが、学部ではどの学年からゼミや演習で専門的に扱うことが多いのでしょうか」
  2. つながりを聞く型:「私は□□という問いに関心があります。シラバスを拝見して△△という科目が近いと感じたのですが、他にも関連する学びの入口はありますか」
  3. 準備を聞く型:「入学までに◇◇の分野の本を読み進めたいと考えています。読み方として意識しておくとよいことはありますか」

2の型がもっとも強く働きます。「シラバスを見た」「具体的な科目名を挙げた」という下調べが質問の中に自然に入っており、なおかつ相手にしか答えられない内容になっているためです。

【組み立てのテンプレート】
「(自分の関心を一文)+(調べて分かったことを一文)+(そのうえで分からなかったことを質問)」

学部公式サイトから逆質問のネタを拾う手順

ネタ探しは30分あれば終わります。順番は次のとおりです。

  1. 志望学部の公式サイトで「カリキュラム」「学びの特色」のページを開く
  2. 自分の関心に近い科目名を2つメモする
  3. シラバスが公開されていれば、その科目の到達目標や扱うテーマを読む
  4. 教員紹介ページで、その分野を担当している教員の研究テーマを1つ読む
  5. 読んで「ここは書いていないな」と感じた点を1つ書き出す

5で出てきた「書いていないこと」が、そのまま逆質問になります。この手順のよいところは、逆質問の材料が集まるだけでなく、志望理由書に書く「学びたい科目」の根拠も同時に手に入ることです。

シラバスや教員紹介の内容は年度によって更新されます。科目名を面接で挙げる場合は、最新年度のページで確認しておいてください。

とっさに思いつかないときの答え方

準備した質問が面接の途中で解消されてしまうことはよくあります。そのときに無理やり質問をひねり出すと、かえって中身の薄さが伝わります。使えるのは次の2つです。

  1. 解消されたことを伝える:「お伺いしたいと考えていた○○については、先ほどのご説明でよく分かりました。ありがとうございます」
  2. 感想に一言添える:「□□について伺えたことで、入学後に△△から学び始めたいという気持ちが強くなりました。本日はありがとうございました」

どちらも質問ではありませんが、会話として成立しています。「特にありません」だけで終えるより、何を聞いて何が分かったのかを一言添えるほうが自然です。質問の数を競う場ではない、と考えておいてください。

就活の逆質問とはねらいが違う

就職活動の逆質問では、入社後の働き方や配属、キャリアの見通しなど、その組織で働く自分を具体化する質問が中心になります。大学入試の逆質問は、そこが少し違います。大学側が見ているのは「志望する学問分野への関心がどこまで具体的か」であり、待遇や条件にあたる話題は、そもそも質問の対象になりにくいのです。

そのため、就活向けの逆質問例をそのまま大学入試に持ち込むとかみ合わないことがあります。大学入試では、聞く相手を「その学部で教えている人」と想定し、学問の話に寄せて組み立てるほうが自然です。

練習は声に出して1回だけでも効く

逆質問は、頭の中で作った段階では長くなりがちです。実際に声に出してみると、一文が長すぎて相手が答えにくい形になっていることに気づけます。練習では次の3点を確認してください。

  1. 質問が20秒以内に収まっているか(前置きが長いと、質問の中身が伝わりません)
  2. 「はい・いいえ」で終わらない形になっているか
  3. 募集要項や公式サイトを読めば分かることになっていないか

3つとも、自分ひとりでも確認できます。時間が取れない日は、用意した質問を1回だけ声に出して読み、長すぎないかを見るだけでも十分です。

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よくある質問

Q. 逆質問は必ず用意しなければいけませんか。
面接で逆質問の時間があるかどうかは大学・学部・年度によって異なるため、必ず用意しなければならないものではありません。ただし用意しておけば、聞かれたときに慌てずに済みます。3つ用意しておき、そのうち1つでも使えれば十分だと考えてください。
Q. 何個くらい用意しておけばいいですか。
3つを目安にしてください。面接の途中で説明されて解消されることがあるため、1つだけだと足りなくなることがあります。逆に5つも6つも用意すると、どれを聞くか迷って前置きが長くなりがちです。
Q. 「特にありません」と答えるのはよくないですか。
それ自体が評価を下げるとは限りませんが、何を聞いて何が分かったのかを一言添えるほうが会話として自然です。「お伺いしたかった○○については先ほどのご説明で分かりました」と伝えれば、質問がなくても準備してきたことは伝わります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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