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指定校推薦の志望理由書の書き方|校内選考と大学提出で書き分ける
更新日 2026/10/04 / アオハルOS 編集部
指定校推薦の志望理由書は、同じ書類でも「校内選考で先生が読む段階」と「大学に提出する段階」で読み手が変わります。先に結論を書くと、校内選考では「この枠をこの生徒に渡して大丈夫か」、大学提出では「学部の学びと志望が噛み合っているか」が見られます。この記事では、その2段階の書き分け方と、字数別の構成を整理します。
指定校推薦の志望理由書は2回使う前提で書く
指定校推薦では、多くの高校で先に校内選考があり、そこを通ってから大学へ出願します。校内選考と大学提出で求められるものは、重なる部分もありますが、強調すべき点が少し違います。
校内選考で先生が確認したいのは、推薦枠を預けられる生徒かどうかです。学校を代表して出願する形になるため、「大学を調べているか」「入学後に続けられそうか」「書類を期限内にきちんと仕上げられるか」といった点が見られます。つまり、志望理由の中身だけでなく、調べた形跡と文章の丁寧さそのものが評価の材料になります。
一方、大学へ提出する志望理由書は、学部の学びと自分の関心が噛み合っていることを示す書類です。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜は「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ」評価・判定する方法と位置づけられており、推薦書や志願者本人が記載する資料を活用することが示されています。志望理由書は、その「志願者本人が記載する資料」にあたります。
校内選考の時期・提出形式・字数は高校ごとに異なります。必ず在籍校の指示を確認してください。
公募推薦・総合型選抜との違いを押さえる
同じ「推薦」でも、求められる書き方は少し変わります。制度の違いを押さえておくと、どこに力を入れるかが決まります。
| 区分 | 推薦の出し方 | 志望理由書で特に見られる点 |
|---|---|---|
| 指定校推薦(非公募型) | 高校ごとの指定枠。校内選考を経る | 学部の学びとの一致、入学後に続ける意思 |
| 公募推薦 | 条件を満たせば校長推薦で出願できる | 出願条件との整合、他の受験者との違い |
| 総合型選抜 | 高校長の推薦を必要としない形式が多い | 関心の深さ、探究してきた過程 |
実施要項では、学校推薦型選抜について「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接による評価を必ず行う」とされています。ただし「非公募型の学校推薦型選抜であって合格した際には入学することを入学志願者が確約して受験するもの」については、面接の要否を大学の実情に応じて判断できるとされています。指定校推薦はこの非公募型にあたることが多いため、面接があるかどうかは大学によって異なります。
面接の有無・形式・専願かどうかは大学ごとに定められます。必ず募集要項で確認してください。
志望理由書に入れる4つの要素
字数が短くても長くても、入れる要素は同じです。順番を変えずに並べるだけで、読みやすい文章になります。
- 学びたいこと(どの分野の、どういうテーマに関心があるか)
- そう思った経緯(授業・部活動・読書・身近な出来事など、具体的なきっかけ)
- その大学・学部を選ぶ理由(カリキュラム、研究室、科目、学びの進め方など)
- 入学後にすること(履修したい科目、取り組みたい活動、卒業後につなげたい方向)
このうち3番が最も薄くなりやすい部分です。大学案内やシラバスで実際の科目名・コース名を確認し、「どの科目で何を学びたいか」まで書けると、調べた形跡が残ります。
【薄い書き方】貴学の充実した教育環境のもとで学びたいと考えています。
【科目まで書いた例】2年次から選べる地域政策の科目で、人口減少が進む地域の交通をどう維持するかを、統計の扱い方とあわせて学びたいと考えています。
字数別の構成(400字・800字)
字数が決まっている場合は、先に配分を決めてから書き始めると、途中で足りなくなりません。
400字の配分例:
- 学びたいこと(60〜80字)
- 経緯(120〜150字)
- 大学・学部を選ぶ理由(120〜150字)
- 入学後にすること(60〜80字)
800字の配分例:
- 学びたいこと(80〜100字)
- 経緯(250〜300字/出来事を一つに絞り、何を感じ何を調べたかまで書く)
- 大学・学部を選ぶ理由(250〜300字/科目名・学びの進め方まで)
- 入学後にすること(150〜200字)
400字では経緯を一文で要約し、800字では経緯を掘り下げるのが基本です。800字で経緯を2つ3つ並べると、どれも浅くなります。一つに絞ってください。
書き直すときに見直す3点
書き上げたあとの見直しでは、次の3点に絞ると直す場所が見つかりやすくなります。
- 大学名・学部名・学科名が正確か。他大学にも当てはまる内容になっていないか
- 経緯が「自分にしか書けない出来事」になっているか。一般論で埋まっていないか
- 設問文に答えているか。「志望理由と入学後の学習計画を述べなさい」なら、両方書けているか
声に出して読み返すと、文が長すぎる箇所や主語がずれている箇所に気づきやすくなります。校内選考の提出前に、先生だけでなく自分でも一度この3点を通してみてください。
よくある質問
- Q. 指定校推薦でも志望理由書は必要ですか。
- 大学によって異なりますが、提出を求められることが多いです。また、大学に提出しない場合でも、校内選考の資料として高校から提出を求められることがあります。必要な書類は在籍校の指示と募集要項で確認してください。
- Q. 評定が条件を満たしていれば、志望理由書は形式的なものですか。
- 評定は出願条件の一つですが、志望理由書は別の役割を持っています。実施要項では推薦書や志願者本人が記載する資料を活用することが示されており、学部の学びと志望が噛み合っているかを見る材料になります。形式的なものとして簡単に済ませない方が安全です。
- Q. 校内選考用と大学提出用で、まったく別の文章を書くべきですか。
- 骨組みは同じで構いません。校内選考では「調べた形跡」と「続けられる意思」を丁寧に書き、大学提出では科目名やカリキュラムとの対応をより具体的にする、という程度の調整で足ります。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。