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志望理由書の結び方|最後の段落に入れる2要素と字数の目安

更新日 2026/10/07 / アオハルOS 編集部

志望理由書の結びは、本文を一文で振り返り、そこに「入学後の学び」と「その先にやりたいこと」をつなぐ一文を足す形が、もっとも無理なくまとまります。新しい話題を足すのではなく、ここまで書いた内容を一本の線にするのが結びの役割です。

志望理由書の結びで読まれていること

志望理由書の最後の段落は、読み手が「この受験生は何を学びに来るのか」を最終確認する場所です。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜について、活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書など志願者本人が記載する資料を必ず評価に活用することが示されています。志望理由書は読み飛ばされる書類ではなく、最後の行まで評価の材料として読まれる前提で書く必要があります。結びで新しい話題を持ち出す必要はありません。本文で書いてきた「関心を持ったきっかけ」「学びたいこと」「その大学を選んだ理由」が、最後の数行でひとつにまとまっているかどうかが見られています。逆に、本文と結びで言っていることがずれていると、全体の説得力が下がります。書き終えたら、結びだけを読んで本文の内容が推測できるかを確かめてみてください。

提出書類の名称や評価方法は大学ごとに異なります。出願する大学の募集要項で必ず確認してください。

本文を一文で振り返る書き方

結びの一文目は、本文の要約です。ただし「以上のように私は〜」と書き出すと、そこから先が形式的な文章になりやすくなります。おすすめは、本文の中心にあった言葉をそのまま主語にして、一文で言い切る形です。

私が◯◯を学びたいと考えるようになったのは、△△という場面で、□□がうまく機能していないと感じたからです。

この一文には、本文で書いた具体的な経験(△△)と、そこから見つけた問題意識(□□)が入っています。要約というより「本文の核心をもう一度言う」つもりで書くと、短くても中身のある振り返りになります。

意したいのは、本文に書いていないことを振り返りに入れてしまうことです。結びで初めて出てくる経験や関心は、読み手には唐突に見えます。振り返りに使う語は、本文のどこかに必ず出てきている語だけにしてください。

書き方の手順は次の3つです。

  1. 本文を読み返し、中心になっている名詞を2つだけ選ぶ
  2. その2語を使って一文を作る
  3. その一文が本文のどの段落を指しているか、自分で指差して確認する

入学後の学びと将来をつなぐ一文

振り返りの次に置くのが、入学後に何を学び、その先で何をしたいかをつなぐ一文です。大学側が提出書類でこの2点を分けて尋ねている例もあります。横浜市立大学の2027年度総合型選抜の提出書類では、「将来の目標や希望とその理由」と「大学入学後の学びの構想」が別の項目として設けられています。この2つは別のことでありながら、つながっていないと評価しにくい、という前提が見えます。結びでは、この2つを1文か2文で結びます。

貴学の◯◯科目で△△の手法を身につけ、卒業後は□□の現場で、今回気づいた課題に取り組みたいと考えています。

ここで効くのは、科目名・分野名・手法名といった具体的な語です。「幅広く学び、社会に貢献したい」では、どの大学にも出せる文章になります。逆に、募集要項やシラバスで確認できた科目名を1つ入れるだけで、その大学を選んだ理由が最後に効いてきます。

科目名やカリキュラムは年度によって変わります。大学公式サイトの最新のカリキュラムや募集要項で確認してから書いてください。

「頑張ります」で終わらせない言い換え

結びが弱くなるいちばんの原因は、抱負で終わることです。「精一杯頑張ります」「必ず成長します」は、意欲は伝わりますが、読み手にとって新しい情報がありません。抱負を書きたくなったら、その抱負を「何をするか」に置き換えてみてください。

抱負で終わる表現行動に置き換えた表現
精一杯努力します1年次の統計の授業から履修計画を立てます
積極的に学びたいゼミで△△の事例を自分で集めて検証したい
社会に貢献したい□□の現場で、△△の情報を届ける仕事に関わりたい

右側の表現は、同じ気持ちを言いながら、内容が増えています。意欲は「やる気がある」と書くことでは伝わらず、やることの具体性で伝わります。もうひとつの言い換えは、確認したうえで書く姿勢を示す形です。入試時点で決めきれないことを無理に断定すると、面接で聞かれたときに答えに詰まります。「現時点では◯◯に関心があり、入学後は△△の授業を通して絞り込みたい」と書けば、決まっていないことを正直に書きながら、計画性は示せます。

結びの字数の目安と配分

結びの長さは、全体の字数から逆算します。おおよその目安は次のとおりです。

  • 400字の場合: 結びは50〜70字程度(1〜2文)
  • 800字の場合: 結びは80〜120字程度(2〜3文)
  • 1,200字以上の場合: 結びは120〜180字程度(3〜4文)

いずれの場合も、結びが全体の1割強を超えると、本文の具体例を削ったぶんだけ説得力が落ちます。結びを厚くしたくなったときは、たいてい本文の具体例が足りていません。配分で迷ったら、結びは「振り返り1文+学びと将来をつなぐ1〜2文」で固定し、残りはすべて本文に回すと決めてしまうのが簡単です。字数指定が「800字以内」のように上限だけ示されている場合も、上限の9割前後を目指し、結びの比率は変えないほうが安定します。

字数や様式は大学ごとに異なり、手書き指定の場合は行数で指定されることもあります。募集要項で必ず確認してください。

避けたい結びの3つの型

最後に、結びでよく見かける3つの型と、その直し方を挙げます。

  1. 抱負だけで終わる型。「頑張ります」で締めるパターンです。前の見出しのとおり、行動に置き換えます。
  2. 本文の繰り返しだけの型。本文の文をほぼそのまま並べ直したもので、読み手に新しい情報がありません。振り返りは1文に抑え、残りを将来とのつながりに使います。
  3. お願いで終わる型。「ぜひ入学させてください」「よろしくお願いします」で締めるパターンです。志望理由書は依頼状ではなく、学びの計画を説明する書類なので、依頼の言葉は不要です。

直すときは、結びの段落だけを別の紙に書き写して読んでみてください。本文を知らない人が読んでも「この人は何を学びに行くのか」が伝わるなら、結びは機能しています。伝わらないなら、足りないのは熱意ではなく、科目名や行動といった具体的な語です。アオハルOSのテンサクンは、書いた結びの一文を貼り付けると、振り返りと将来のつながりが見えているかについて改善点を返します。登録だけ・カード不要で無料で試せます。専門塾の100分の1の費用感で使えるPro(月980円)もあります。

よくある質問

Q. 結びに「貴学で学びたい」という言葉は必要ですか。
言葉自体は必須ではありません。大切なのは、その大学で学べる具体的な科目や分野を挙げて、なぜそこなのかが分かる状態になっていることです。言葉だけを入れても、内容がなければ評価の材料になりません。
Q. 将来の職業がまだ決まっていません。結びはどう書けばいいですか。
決まっていないことを無理に断定する必要はありません。「現時点では◯◯の分野に関心があり、入学後は△△の授業で絞り込みたい」のように、関心の方向と、絞り込むための手段を書けば、計画性は十分に伝わります。
Q. 結びで字数が足りなくなりました。どうすればいいですか。
結びを長くするより、本文の具体例を1つ足すほうが効果的です。結びは全体の1割強が目安で、そこを超えて膨らませると、かえって内容が薄く見えます。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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