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志望理由書と自己PRを自分で添削する手順|3周に分けて見直す

更新日 2026/10/05 / アオハルOS 編集部

自分で書いた文章は、自分では直しにくいものです。コツは一度に全部見ないこと。具体性・一貫性・表記の3つの視点を1周ずつ分けて見ると、自己添削でも直す場所が見つかります。

自分で添削するときの3つの視点

書いた直後に読み返しても、書いたときの意図が頭に残っているため、文章が成立しているように見えてしまいます。視点を分けて、別々に見ます。

  • 具体性:読み手が同じ場面を思い描けるか。分野名や抽象語で止まっていないか
  • 一貫性:志望理由と自己PRが、同じ人物像を指しているか。結論と根拠がつながっているか
  • 表記:誤字脱字、表記のゆれ、字数、指定の書式を守れているか

この3つは、同時に見ると漏れます。表記の誤りを直しながら内容を考えると、どちらも浅くなるためです。1周目は具体性だけ、2周目は一貫性だけ、3周目は表記だけ、と決めて読みます。

順番も重要です。表記を最初に直すと、あとで段落を書き替えたときに作業が無駄になります。内容から表記へ、という順を守ってください。

1周目:具体性を上げる

具体性の確認は、「置き換えテスト」が早いです。書いた文の主語や対象を別のものに入れ替えて、文章が成立してしまうかを見ます。成立するなら、その文は誰にでも書ける文です。

改善前:私は貴学の環境学部で、環境問題について深く学びたいと考えています。
(「環境学部」を「経済学部」に替えても成立する。対象が分野名で止まっている)
改善後:私は貴学の環境学部で、都市部の緑地が夏季の気温に与える影響を、観測データから検証する方法を学びたいと考えています。

具体性を上げるときに足す情報は、次のどれかです。

  1. 対象の限定:「環境問題」→「都市部の緑地と気温」
  2. 方法の明示:「学びたい」→「観測データから検証する方法を学びたい」
  3. きっかけの出来事:いつ、何をしていたときに関心を持ったか
  4. その大学で確認できた事実:カリキュラム、演習、研究分野など、公開情報で裏が取れるもの

4で書くことは、必ず大学の公式サイトや募集要項・シラバスで確認してください。事実と違う内容を書くと、面接で答えられなくなります。

2周目:一貫性を確かめる

一貫性は、文章を部分ごとに読んでいると気づけません。要素を抜き出して並べます。

紙かメモアプリに、次の4つを一行ずつ書き出してください。

  1. 志望理由書で挙げた「学びたいこと」
  2. 志望理由書で挙げた「高校での取り組み」
  3. 自己PRで挙げた「強み」
  4. 自己PRで挙げた「その強みを示す出来事」

並べたら、1と2、3と4が結びついているか、そして2と4が同じ人物の行動として読めるかを確認します。よくあるずれは次の形です。

  • 志望理由書では探究活動の話、自己PRでは部活動のリーダー経験。どちらも事実だが、つながりが示されていない
  • 自己PRの強みが「粘り強さ」なのに、出来事が「短期間で成果を出した話」になっている
  • 志望理由書の「学びたいこと」が、高校での取り組みと無関係に出てくる

つながらない場合、無理に1つにそろえる必要はありません。どちらかに一文足して橋をかけます。「探究活動では一人で調べる力がついたが、部活動では分担して進める経験をした」のように、2つの経験を並立させる書き方でも一貫性は保てます。

文部科学省の大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜について、志願者本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書及び学修計画書等の資料を必ず評価に活用するとされています。また学校推薦型選抜では、推薦書に学力の三要素に関する評価の記載を求めるとされています。本人が書く複数の書類が合わせて読まれる前提なので、書類間のずれは見えやすいところです。

3周目:表記と形式をそろえる

内容が固まってから、表記を見ます。見る順番を決めておくと速く終わります。

  1. 字数。指定の上限・下限に収まっているか。「800字以内」と「800字程度」は許容幅が違います。募集要項の表記を確認してください
  2. 固有名詞。大学名、学部・学科・コース名、「貴学」の表記
  3. 文体の統一。「です・ます」と「だ・である」を混在させない
  4. 一文の長さ。60字を超える文は、主語と述語がずれやすくなります
  5. 同じ語尾の連続。「〜と考えています」が3文続くと、読みにくくなります
  6. 指示語。「このこと」「それ」が何を指すか、前の文だけで分かるか

文字数のカウント方法(句読点を含むか、改行をどう数えるか)は大学によって指定が異なる場合があります。募集要項で必ず確認してください。

音読は、この周で一番効きます。息が続かない文は長すぎる文、口が詰まる箇所は語順がねじれている箇所です。

自己PR部分のチェックリスト

自己PRは、志望理由書より型が決まっているため、項目で確認できます。

  • 強みが1つに絞られているか(2つ以上挙げると、どちらも薄くなります)
  • 強みを示す出来事が1つ入っているか
  • その出来事の中で、自分が何をしたかが書かれているか(集団の成果だけになっていないか)
  • 結果だけでなく、取り組みの過程が書かれているか
  • 強みが、志望する学部で学ぶうえでどう活きるかに触れているか
  • 評価の言葉を自分で言っていないか(「周囲から信頼されています」より、信頼された事実を書く)
  • 数や期間が入っているか(「長く続けた」より「2年間続けた」)

実績の大きさで評価が決まるわけではありません。規模の小さい出来事でも、自分の判断と行動が書かれていれば自己PRとして成立します。

AI添削と先生の添削の使い分け

自己添削、AIによる添削、先生や高校の進路指導による添削は、得意な範囲が違います。順番に使うと効率がよくなります。

方法向いていること向いていないこと
自己添削表記の確認、字数調整、書き出しの絞り込み自分の思い込みに気づくこと
AI添削文の長さ、論理の飛び、抽象語の指摘を何度でも受けられる志望校の個別事情や高校での様子を踏まえた判断
先生・進路指導志望校の傾向、高校での活動の位置づけ、調査書との整合回数を重ねること(先生の時間には限りがあります)

先生の時間は限られています。表記の誤りや一文の長さといった、自分やAIで直せる部分を先に片付けてから持っていくと、志望校の傾向や活動の見せ方といった、先生にしか判断できない点に時間を使えます。

オンラインの添削サービスを選ぶときは、次の点を見ておくと判断しやすくなります。何回まで見てもらえるか、返ってくるのが指摘か書き替え案か、入力した文章の取り扱いが明示されているか、締切前に間に合う返却速度か。書き替え案をそのまま使うと自分の言葉ではなくなるため、指摘を受けて自分で直せる形が向いています。

添削後の見直しサイクル

添削を受けたあと、指摘をすべて直して終わりにすると、次に書くときに同じ誤りが出ます。1往復ごとに次の手順を入れてください。

  1. 指摘を「表記」「具体性」「一貫性」に分類する
  2. 同じ分類に3つ以上指摘が集まっていたら、それが自分の癖だと記録する
  3. 直す。ただし一度に全部直さず、分類ごとに通す
  4. 直したあと、もう一度音読する

この記録が残ると、2本目、3本目の書類を書くときの時間が短くなります。志望理由書、自己PR、学修計画書と複数書く場合、同じ癖が全部に出ているはずです。

アオハルOSのテンサクンは、志望理由書や自己PRを貼り付けると、伝わりやすさの観点から改善点を返します。登録だけ・カード不要で無料から試せます。何度も見直したい場合は、専門塾の100分の1の費用感で使えるProプラン(月980円)もあります。まずは書き上げた1本を貼り付けて、1周目の「具体性」の指摘だけを拾ってみてください。

よくある質問

Q. 自己添削は、書いてからどれくらい時間を置くとよいですか。
一晩置くと、書いたときの意図が薄れて読み手に近い目で読めます。時間がない場合は、音読する、紙に印刷する、文字サイズを変えるなど、見え方を変えるだけでも気づきが増えます。
Q. AIの添削だけで提出して大丈夫でしょうか。
表記や論理の飛びは自分とAIで整えられますが、志望校の傾向や高校での活動の位置づけは、校内の先生の方が判断できます。可能であれば、自分とAIで整えたものを先生に一度見てもらう流れが安心です。提出書類の要件は募集要項で必ず確認してください。
Q. 志望理由書と自己PRで、同じ出来事を使ってもいいですか。
使っても構いませんが、切り口を変えてください。志望理由書では「その出来事が志望分野への関心にどうつながったか」、自己PRでは「その出来事の中で自分がどう動いたか」を書きます。同じ説明を2回繰り返すと、読み手に届く情報が減ります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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