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面接で短所を聞かれたら|総合型選抜・推薦入試での答え方と型
更新日 2026/09/24 / アオハルOS 編集部
面接で「あなたの短所は何ですか」と聞かれたとき、答えにくいのは、短所を小さく見せようとするからです。結論から言うと、短所は「自分で気づいていること」と「そのために工夫していること」をセットで話せば成立します。この記事では、短所の選び方の基準、避けたい答え方、そのまま使える型と練習方法を整理します。
面接官が短所を聞く理由
短所の質問は、欠点を探すための質問ではありません。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜について、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含む)による評価を必ず行うこととされ、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせて、能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価することが示されています。
つまり面接は、意欲や適性を見る場です。その中で短所が聞かれるのは、次の2つが見えるからだと考えると理解しやすくなります。
- 自分を客観的に見られるか(自分の傾向を言葉にできるか)
- 困ったときに自分で手を打てるか(工夫や対処の経験があるか)
この2つは、大学で学び続けるうえで必要な力と重なります。だから短所の質問は「短所そのもの」より「そのあとに続く一言」で評価が決まります。欠点をゼロだと主張する必要はまったくありません。
面接で何を聞くか、どの観点を重視するかは大学・学部・年度によって異なります。短所の質問が必ずあるとは限りません。志望校の面接の形式は、募集要項や大学が公開している説明会情報で確認してください。
避けたほうがよい短所の答え方
答え方でつまずくパターンには共通点があります。
| 避けたい答え方 | なぜ避けたいか | どう直すか |
|---|---|---|
| 「長所の裏返し」だけで終える(心配性なので慎重です、等) | 短所を認めていないように聞こえる | 実際に困った場面を1つ添える |
| 学びに直接差し支える内容を挙げる(人の話を聞かない、約束を守れない、等) | 改善の話に進めにくい | 別の短所を選ぶ |
| 短所を挙げるだけで終える | 対処の姿勢が見えない | 工夫していることを1つ足す |
| 「特にありません」 | 自己理解の話が進まない | 小さくてよいので1つ用意する |
| 深刻に語りすぎる | 面接全体の空気が重くなる | 事実として淡々と述べる |
いちばん多いのは1番目です。「心配性です」「完璧主義です」といった答えは、それ自体が悪いわけではありません。問題は、そこで止まると「短所を聞かれたのに長所を話している」と受け取られることです。実際にそれで困った場面を1つ添えるだけで、答えの性格が変わります。
短所の選び方 ― 3つの基準
何を挙げるかで迷ったら、次の3つを満たすものを選んでください。
- 事実であること(作った短所は、深掘りされると続きが話せません)
- 学部での学びに致命的でないこと(学ぶ姿勢そのものを否定する内容は避ける)
- 自分なりの対処を1つ話せること(工夫が語れない短所は、答えが途中で終わります)
3つすべてを満たすものは、意外と身近にあります。
- 考えがまとまるまで発言できないことがある
- 1つのことに集中すると、他の締切を忘れがちになる
- 人に頼むのが苦手で、作業を抱え込んでしまう
- 初対面の場で緊張して、言葉が短くなる
これらはいずれも「学べない人」を意味しません。そのうえで、自分がすでにやっている対処を思い出してみてください。締切をカレンダーに書く、発言する前にメモに一言だけ書く、頼む内容を先に紙に書いてから声をかける。こうした小さな工夫が、答えの後半になります。
「短所 → 場面 → 工夫 → いまの状態」の型
答えは4つの要素で組み立てると、30〜60秒に収まります。
- 短所を一言で言い切る(前置きを付けない)
- その短所が実際に出た場面を1つ、短く話す
- そのあと自分が始めた工夫を1つ話す
- いまはどうなっているかを一言で添える(「なくなりました」と言い切らない)
【答え方の例】
「私の短所は、考えがまとまるまで発言できないところです。探究活動のグループでも、意見を言えないまま話が進んでしまったことがありました。そこで、話し合いの前に自分の考えを一言だけメモに書いてから参加するようにしました。いまは、完全にまとまっていなくても途中まで話せる場面が増えています。」
4番で「克服しました」と言い切らないのがコツです。短所を完全になくしたという話は、そこで会話が終わってしまいます。「増えています」「減ってきました」という言い方なら、いま取り組んでいる最中だと伝わり、追加の質問にも答えやすくなります。
エピソードは「小さくて具体的」を選ぶ
短所を裏づける場面は、大きな失敗である必要はありません。むしろ、大きすぎる失敗談は、面接官の関心が失敗そのものに移ってしまい、工夫の話まで届かなくなります。
選ぶ基準は2つです。1つ目は、自分が細部まで覚えていること。いつ、どこで、誰と、何をしていたかを思い出せる場面を選んでください。2つ目は、そのあと自分が何かを変えたこと。変えた行動が1つあれば、それだけで話は成立します。
提出した志望理由書や活動報告に書いた内容と矛盾しないかも確認してください。書類では計画的に進めたと書いているのに、面接で締切を忘れがちだと話すと、どちらが本当なのか分からなくなります。書類と面接は同じ1人の話として聞かれます。
長所とのバランスの取り方
短所と長所を両方聞かれることもあります。このとき、短所と長所をまったく別々の話として用意すると、人物像がぼやけます。おすすめは、同じ傾向の表と裏として組み立てることです。
| 傾向 | 長所としての面 | 短所としての面 |
|---|---|---|
| 1つのことに深く入り込む | 調べ始めると最後まで掘れる | 他の締切を忘れがちになる |
| 慎重に考える | 準備を丁寧に進められる | 決めるまでに時間がかかる |
| 人に合わせられる | 場をまとめやすい | 自分の意見を後回しにしがち |
こう整理しておくと、長所を聞かれても短所を聞かれても、同じ自分の話として一貫します。面接官から見ても、人物像がつかみやすくなります。ただし、長所と短所で同じエピソードを使うのは避けてください。傾向は同じでも、場面は別のものを用意しておきます。
声に出して練習するときのチェックポイント
短所の答えは、頭の中だけで作ると必ず長くなります。声に出して、次の3点を確認してください。
- 60秒以内に収まっているか(短所の説明が長いと、工夫の話まで届きません)
- 最初の一文で短所を言い切っているか(「あまり得意ではないのですが」といった前置きは削る)
- 工夫の部分に、自分が実際にやったことが1つ入っているか
3つとも一人で確認できます。時間が取れない日は、用意した答えを1回だけ声に出して、長すぎないかを見るだけでも効果があります。録音して聞き返すと、前置きの多さに自分で気づけます。
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よくある質問
- Q. 短所は正直に言ってしまって大丈夫ですか。
- 事実を述べて問題ありません。ただし、学ぶ姿勢そのものを否定する内容(人の話を聞かない、約束を守らない等)は、そのあとの改善の話に進めにくくなります。事実であり、学びに致命的でなく、自分なりの対処を1つ話せる。この3つを満たすものを選んでください。
- Q. 短所が思いつきません。どう探せばいいですか。
- 「直したいこと」ではなく「うまくいかなかった場面」から探してください。締切ぎりぎりになった、意見を言えずに終わった、一人で抱え込んだ。そうした場面を3つ書き出すと、共通する傾向が見えてきます。その傾向が短所の候補です。
- Q. 「克服しました」と言い切ったほうが印象はよいですか。
- 言い切らないほうが自然です。完全になくしたと話すと、そこで会話が終わってしまい、追加の質問にも答えにくくなります。「以前より減ってきました」「話せる場面が増えました」のように、いま取り組んでいる最中だと伝わる言い方のほうが、工夫の内容まで聞いてもらえます。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。