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校内選考の志望理由書の書き方|通過に必要な3要素と提出前の確認
更新日 2026/10/15 / アオハルOS 編集部
校内選考の志望理由書は、評定平均の高さだけで通るものではありません。「なぜこの大学・この学部か」を、学部名ではなく学べる内容のレベルまで具体的に書けているかが分かれ目になります。この記事では、校内選考の流れ、見られる3要素、出願用との書き分けを順に整理します。
校内選考とは何か、出願までの流れ
学校推薦型選抜(指定校推薦・公募制推薦)で高校の推薦を受けて出願する場合、まず在籍校の中で「誰を推薦するか」を決める手続きがあります。これが校内選考です。校内選考は大学が行う試験ではなく、高校が校内の基準で行う選考なので、時期・提出物・判断の重みづけは学校ごとに違います。一般には、評定平均、出欠の記録、校内外での活動、そして志望理由書や志望票といった書類をもとに判断されます。
大学側の日程は国の実施要項でおおまかな枠が決まっています。令和9年度(2027年度)大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜の入学願書受付を令和8年11月1日以降とし、判定結果の発表を令和8年12月1日以降とすることが示されています。また、学校推薦型選抜の募集人員は学部等募集単位ごとの入学定員の5割を超えない範囲で各大学が定めるとされています(出典参照)。つまり高校の校内選考は、それより前に終わっている必要があります。
- 指定校・公募制の一覧と、校内の応募条件(評定平均・出欠・併願の可否)を確認する
- 校内選考用の志望理由書・志望票を書いて提出する
- 校内選考の結果を受けて、大学の募集要項に沿った出願書類を整える
- 大学の出願期間(11月1日以降)に出願する
校内選考の基準、実施回数、評定平均の扱いは学校ごとに異なります。締切と提出物は必ず在籍校の進路指導で確認してください。
校内選考の志望理由書で見られる3つのポイント
校内選考で読まれる志望理由書は、「この生徒を学校の名前で推薦して大丈夫か」という視点で読まれます。見られているのは、おおむね次の3つです。
- 大学・学部を理解しているか — 学部名や偏差値ではなく、そこで学べる内容を具体的に挙げられているか
- 高校生活と志望がつながっているか — 取り組んできたことから志望に至る流れが説明できているか
- 入学後の見通しがあるか — 入ってから何を学び、どう使うつもりなのかが書かれているか
この3つは、文部科学省の実施要項が推薦書に「アドミッション・ポリシーに対応する志願者本人の学習歴や活動歴を踏まえた学力の三要素に関する評価」の記載を求めている点とも方向が一致します。先生が推薦書を書くときの材料は、あなたが出した志望理由書です。読んだ先生が推薦書を書きやすい内容になっているか、という観点で見直すと過不足が見つかります。
| 弱い書き方 | 直した書き方 |
|---|---|
| 国際的な学びに興味があるから | 第二言語習得に関する科目があり、留学前に理論から学べるから |
| 将来の役に立ちそうだから | 教員志望で、教育実習前に学校現場での実習科目を履修したいから |
| 校風が自分に合っていると感じたから | オープンキャンパスで受けた模擬授業の進め方が、自分の学び方に合うと感じたから |
「なぜこの学部か」を学部名だけで終わらせない書き方
最も多い不足は、志望理由が「学部名の言い換え」で止まっていることです。「経済学部で経済を学びたい」は、学部名を分解しただけで、理由になっていません。学べる内容のレベルまで下げるには、大学の公式サイトで次の3か所を見てください。
- アドミッション・ポリシー(求める学生像)
- 学科・コースの紹介ページ(何を扱う学問か)
- カリキュラム・科目一覧(実際に履修できる科目名)
このうち科目一覧が一番使えます。興味のある科目名を1つ見つけ、「なぜその科目に関心を持ったのか」を自分の経験とつなげると、一文で具体性が出ます。
【例】高校の探究活動で地元商店街の来客数を調べたとき、数字の読み方が分からず結論を出せませんでした。貴学部の「計量経済学入門」で、データから根拠のある結論を導く手順を身につけたいと考えています。
科目名や学科の構成は年度によって変更されることがあります。引用する前に、必ず最新の募集要項と学部案内で確認してください。
校内選考用と出願用で志望理由書を分けるべきか
結論としては、1本を書き上げてから、提出先に合わせて作り直すのが現実的です。校内選考用は「学校の代表として推薦してよい生徒か」を読み手が判断する書類、出願用は大学が「アドミッション・ポリシーに合う受験生か」を判断する書類で、読み手が違います。
- 校内選考用で厚くする部分: 高校3年間の取り組み、学校生活への姿勢、志望の一貫性
- 出願用で厚くする部分: その大学・学部でなければならない理由、入学後の学習計画
字数の指定も違うことが多いので、最初に書くときは指定より少し長めに書き、削って合わせると使い回しがききます。削る順番は、①一般論(「現代社会は変化が激しく」など)、②同じ内容の言い換え、③説明の前置き、の順です。具体的なエピソードと科目名は最後まで残します。
校内選考を通過した後に志望理由書を書き直せるかは学校の運用によります。「通過後に直せる」と前提を置かず、校内選考の時点で出せる完成度にしておくのが安全です。
提出前に確認したいことと、よくある失敗
提出前に、次の点を声に出して確認してみてください。人に説明できない部分は、読む側にも伝わっていません。
- 「なぜこの学部か」を一文で言えるか
- その理由に、大学の公式情報から取った具体的な語(学科名・科目名・方針)が入っているか
- 高校生活の話が、志望理由の根拠になっているか(ただの実績紹介になっていないか)
- 入学後にしたいことが書かれているか
- 大学名・学部名・学科名の表記が募集要項どおりか
よくある失敗は次の3つです。1つ目は、志望理由ではなく自己PRになっているもの。実績を並べただけでは「なぜその大学か」に答えていません。2つ目は、他大学でも通る内容になっているもの。大学名を別の大学に差し替えても成立する文章は、志望理由として弱くなります。3つ目は、締切直前に初稿を書き始めてしまうことです。誰かに読んでもらって直す時間が取れないと、独りよがりな部分に気づけません。校内選考の締切から逆算して、読んでもらう日を先に決めておくと進めやすくなります。
よくある質問
- Q. 校内選考の志望理由書は何字くらい書くのですか。
- 学校の様式によりますが、400字〜800字程度の欄が多く見られます。字数は在籍校の指示が優先です。欄を埋めることより、「なぜこの学部か」と「入学後に何を学ぶか」が入っているかを先に確認してください。
- Q. 指定校推薦の校内選考で、志望理由書はどのくらい重視されるのですか。
- 重みづけは学校ごとに異なり、公表されていないことも多いため、一般化はできません。評定平均が同程度の志望者が複数いる場合に判断材料になる、という位置づけで準備しておくと無駄になりません。基準は在籍校に確認してください。
- Q. 校内選考を通過したら、出願用の志望理由書はそのまま使えますか。
- 使えることもありますが、大学の様式・字数・設問が校内選考用と違う場合は作り直しが必要です。大学の募集要項で様式と字数を必ず確認してください。
出典・参考
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。