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慶應SFCのAO入試 志望理由書の書き方|2000字と自由記述の組み立て

更新日 2026/10/04 / アオハルOS 編集部

慶應義塾大学SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試では、志望理由書が選考の中心になります。先に結論を書くと、SFCで問われているのは「何を学びたいか」よりも「どんな問題を見つけ、それをSFCでどう扱うつもりか」です。この記事では、公開されている出願要項の記載にもとづいて、書類の全体像と2000字の組み立て方を整理します。

提出する書類の全体像をつかむ

SFCのAO入試は、オンラインで入力・提出する書類と、郵送する書類に分かれます。慶應義塾大学が公開した2025夏秋AOの出願要項では、提出内容について次のように示されています。

書類公開要項に示された制限
志望理由・入学後の学習計画・自己アピール文章(日本語2000字以内、英語4000字以内)および自由記述(2枚以内)
活動報告日本語200字以内、英語400字以内
任意提出資料10点まで、各10メガバイト以下

選考は2段階で、同要項では「[1次選考]入力・提出された書類(資料を含む)により選考します。[2次選考]1次選考合格者に対して面接試験を行います」とされ、面接は「1人30分程度」と示されています。

つまり1次選考は書類だけで決まります。2000字の文章と自由記述2枚が、最初に読まれる唯一の材料です。

上記は2025夏秋AOとして公開された内容です。字数・枚数・出願期間・提出方法は年度や実施期によって変わる可能性があるため、出願する年度の募集要項で必ず確認してください。

「問題発見」の軸をどう作るか

SFCの志望理由書でつまずきやすいのは、「学びたい分野」を書いて終わってしまうことです。SFCは学部単位で分野が区切られていないため、「社会学を学びたい」「情報系に興味がある」だけでは、SFCを選ぶ理由になりません。

軸を作るときは、次の順番でメモを作ると形になります。

  1. 身の回りで引っかかっている事柄を、具体的な場面として書き出す
  2. それがなぜ起きているのか、自分なりの見立てを書く
  3. 見立てを確かめるには、何を調べ、誰に聞き、何を作る必要があるか書く
  4. 3でやりたいことが、SFCのどの科目・研究会・設備と結びつくか書く

1番は大きなテーマでなくて構いません。「通学路のバス停に時刻表しかなく、遅延が分からない」「祖母が自治体の手続きを一人で終えられない」といった具体的な場面のほうが、2番以降を書きやすくなります。

【弱い書き方】地域の課題に関心があり、SFCで幅広く学びたいと考えています。
【問題発見から書いた例】自分の住む市では路線バスの減便が続いていますが、利用者がどの時間帯に何に困っているかは公開されていません。利用実態を自分で集めて可視化し、どこを残すべきか判断できる材料を作ることに取り組みたいと考えています。

総合政策学部と環境情報学部、どちらで出願するか

公開要項では「AO入試の各期において,総合政策学部と環境情報学部へ併願をすることはできません」と示されています。つまり、どちらで出願するかを先に決める必要があります。

見分け方として、自分がやりたいことの重心がどこにあるかを考えてみてください。

  1. 制度・政策・社会の仕組みを変えることで問題に手をつけたいなら、総合政策学部寄り
  2. 技術・デザイン・計測・環境といった手段を自分で作って問題に手をつけたいなら、環境情報学部寄り

ただし、この分け方は目安です。両学部の科目は相互に履修できる設計になっているため、「どちらでも学べること」自体は志望理由として弱くなります。自分の軸を実行するうえで、どちらの学部の教員・研究会が近いかを調べ、その対応を書いたほうが説得力が出ます。

学部の選択と併願の扱いは年度により変わる可能性があります。必ず募集要項で確認してください。

2000字の文章をどう配分するか

2000字をどう割り振るかを先に決めておくと、書いている途中で足りなくなりません。配分の一例です。

  1. 取り組みたい問題(300〜400字)— 具体的な場面と、自分なりの見立て
  2. そこに至った経緯(300〜400字)— 何を見て、何を調べ、何を試したか
  3. SFCで何をするか(600〜700字)— 科目・研究会・手法との対応、進め方の順序
  4. 入学後から卒業後への見通し(300〜400字)— どこまで進め、その後どうつなげるか
  5. 自己アピール(200〜300字)— 1〜4を実行できる根拠になる経験や技能

3番に最も字数を割くのが基本です。ここが薄いと、「問題意識は分かるがSFCである理由が分からない」という読み方をされます。

自由記述2枚と任意提出資料の役割

自由記述は2枚以内と示されています。文章で説明しきれなかった部分を補う場所として使うと効果的です。たとえば、問題の構造を示す図、集めたデータの可視化、作った試作物の写真と説明、調べた過程の時系列などです。

意したいのは、自由記述を「文章の要約」にしてしまうことです。それでは2枚分の情報量が増えません。文章では順番に説明せざるを得なかったものを、一目で分かる形に組み替えるという考え方で作ってください。

任意提出資料は10点まで提出できると示されています。数を揃えることが目的ではないため、志望理由の軸を裏づけるものだけを選んでください。関係の薄い資料が混ざると、軸がぼやけて見えます。

提出前のチェックリスト

  1. 問題が具体的な場面として書けているか。抽象的なテーマで終わっていないか
  2. SFCの科目名・研究会名が正確か。年度により変更されていないか確認したか
  3. 自由記述が文章の繰り返しになっていないか
  4. 任意提出資料がすべて志望理由の軸とつながっているか
  5. 活動報告の字数(公開要項では日本語200字以内と示されています)を超えていないか
  6. 出願期間・提出方法を、出願する年度の募集要項で確認したか

よくある質問

Q. 志望理由書に実績や受賞歴がないと不利ですか。
公開要項の出願資格では「総合政策学部・環境情報学部への志望理由や入学後の構想が明確である」「学習・研究環境を積極的に活用し意欲と能力を有する者」といった点が挙げられています。実績の有無そのものではなく、取り組みたいことが明確で、それをSFCで進められるかが問われる形になっています。受賞歴がない場合は、自分で調べ試した過程を具体的に書くことが材料になります。
Q. 日本語ではなく英語で書くこともできますか。
公開された2025夏秋AOの要項では、文章は日本語2000字以内または英語4000字以内と示されています。どちらで出すかを含め、出願する年度の募集要項で必ず確認してください。
Q. 2次選考の面接では何を聞かれますか。
公開要項には面接が1人30分程度と示されていますが、質問内容は公表されていません。確実に言えるのは、提出した書類が材料になることです。自分が書いた2000字と自由記述について、なぜそう考えたかを自分の言葉で説明できる状態にしておくのが準備になります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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