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看護学部の志望理由書の書き方|4ブロック構成と字数別の配分

更新日 2026/10/10 / アオハルOS 編集部

看護学部の志望理由書で手が止まりやすいのは、「看護師になりたい理由」までは書けても、その先が続かないときです。学びたい看護の領域まで一段具体化すると、書く順番が決まり、字数も埋まります。

看護学部が志望理由書で見ようとしていること

看護系の学士課程では、卒業までに身につける力が領域ごとに整理されています。文部科学省の看護学教育モデル・コア・カリキュラム(令和6年度改訂版)では、看護師として求められる基本的な資質・能力として、対象を総合的・全人的に捉える能力、プロフェッショナリズム、生涯学習能力、地域社会における健康支援、ケアの質と安全の管理、多職種連携能力、科学的探究能力、患者ケアのための臨床スキル、コミュニケーション能力、情報・科学技術を活かす能力、専門知識に基づいた問題解決能力の11項目が挙げられています。

志望理由書を書くときにこの一覧が役に立つのは、「看護」を一つの塊で考えなくてよくなる点です。人と関わる力に関心があるのか、地域での健康支援に関心があるのか、安全管理の仕組みに関心があるのか。関心のある方向を一つ選べば、書くべき内容が絞れます。

評価の観点や配点は大学ごとに異なります。アドミッション・ポリシーと評価方法は、出願先の募集要項で必ず確認してください。

「なぜ看護師か」だけでは足りない理由

志望理由書には必ず動機を書きます。ただし動機だけで終わると、どの大学の看護学部にも同じ文章が出せる状態になります。読み手が知りたいのは、動機の先にある「この大学の看護学部で何を学びたいのか」です。

実際の募集要項でも、動機と根拠をセットで求める出題があります。香川大学医学部看護学科の2027年度ナーシング・プロフェッショナル育成入試(総合型選抜Ⅰ)では、提出書類の一つが「看護学を香川大学で学ぶ動機及び根拠(1,000字以内)」とされ、大学名を含んだ形で問われています。動機と、その大学を選ぶ根拠の両方が必要だということがはっきり分かる設問です。

書き足すべきは、次の2つです。

  1. 学びたい看護の領域(地域看護、母性看護、精神看護、急性期看護など)
  2. その領域をこの大学で学べると考えた具体的な根拠(カリキュラム、実習の時期や場所、研究室など)

構成の型:4つのブロックで組む

看護学部の志望理由書は、次の4ブロックで組むと順番に迷いません。

  1. 関心の出発点:看護に関心を持つようになったきっかけ
  2. 関心の具体化:その中でも特に学びたい領域と、その理由
  3. 大学を選ぶ根拠:その領域をこの大学で学べると考えた具体的な材料
  4. 卒業後の方向:学んだことをどう生かしたいか

ブロック1を長く書きすぎるのが、最もよくある形です。きっかけは事実を短く述べれば足り、読み手が関心を持つのはブロック2以降です。

(ブロック2のOK例)看護の中でも、退院したあとの生活を支える部分に関心があります。祖母が入院したとき、治療が終わってからの通院や服薬の管理を家族で支える場面を見て、病院の中だけで完結しない看護があることを知りました。地域で生活する人の健康をどう支えるかを学びたいと考えています。
(ブロック3のOK例)貴学部では地域看護学の演習が2年次に置かれ、学外の施設で実際に対象者と関わる機会があると学部の履修要項に記載されています。文献で読むだけでなく、早い段階で現場を見た上で考えたいと思い、志望しました。

字数別の配分の目安

字数指定は大学によって幅があります。配分は次を目安にしてください。

ブロック800字の場合1000字の場合
1 関心の出発点約150字約180字
2 関心の具体化約250字約320字
3 大学を選ぶ根拠約250字約320字
4 卒業後の方向約150字約180字

ブロック2と3に半分以上を使う配分です。逆に、ブロック1に300字以上使っている場合は、書きたい内容が後半に入りきらなくなっている可能性があります。

指定字数には「○字以内」と「○字以上○字以下」があり、下限がある場合は不足すると形式不備になることがあります。指定は募集要項で確認してください。

書く材料の集め方

ブロック2と3が書けないのは、材料が足りないだけのことが多いです。次の順で手を動かすと材料が出てきます。

  1. 看護に関心を持った場面を、時期と状況つきで3つ書き出す
  2. それぞれについて「そのとき何が気になったか」を一文で書く
  3. 気になったことが、どの領域の話に近いか当てはめる(地域、母性、精神、急性期など)
  4. 志望先のカリキュラム表と科目名を見て、3で選んだ領域の科目がいつ置かれているか確認する
  5. 実習の時期・場所・形式を確認する

4と5は、大学の公式サイトのカリキュラムページ、学部案内、募集要項で確認できます。ここで得た具体的な科目名や実習の時期を1つ入れるだけで、ブロック3は書ける状態になります。

パンフレットの印象的な言葉をそのまま引くと、どの志望者も同じ表現になります。科目名・実習の時期・学年など、確認できる事実を使ってください。

避けたい書き方とその直し方

  • 動機が感情の説明だけで終わっている

→ 何が気になったのかを一文で言語化し、学びたい領域につなげる

  • 「人の役に立ちたい」で止まっている

→ 誰のどんな場面を支えたいかまで具体化する

  • 大学を選ぶ根拠が「校風」「雰囲気」だけ

→ 科目名や実習の時期など、確認できる事実を1つ入れる

  • 医師や他職種でもできる話になっている

→ 看護職として何をしたいかに言い換える

  • 資格や実績の列挙で埋めている

→ 活動報告書に回し、志望理由書は関心の筋道に使う

提出前チェックリスト

  • 学びたい看護の領域が、一文で言える状態になっている
  • その大学を選ぶ根拠に、確認できる事実(科目名・実習の時期など)が入っている
  • 指定字数の下限と上限の両方を満たしている
  • 書類の名称と設問文を読み直し、聞かれていることに答えている
  • 活動報告書や他の提出書類と、同じ説明を同じ密度で繰り返していない
  • 提出した書類の控えを取り、面接前に読み返せるようにしている

よくある質問

Q. 看護学部の志望理由書に、家族の入院などの個人的な経験を書いていいですか。
書いて構いません。ただし経験そのものの説明で字数を使い切らず、その経験から何に関心が向いたか、何を学びたいと考えたかまで書いてください。読み手が評価するのは関心の筋道の部分です。
Q. 学びたい領域がまだ一つに絞れません。
現時点で関心が近い領域を一つ選び、「特に関心があるのは」という書き方にして構いません。入学後に変わることを前提にした表現でも、方向が示されていれば伝わります。
Q. 志望理由書の字数指定は何字が多いですか。
大学によって異なり、800字程度のものから1,000字以内のものまで幅があります。目安で準備せず、出願先の募集要項の指定を確認してください。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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