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関西学院大学の総合型選抜「学部特色入学試験」|書類の書き方と準備の順番

更新日 2026/09/25 / アオハルOS 編集部

関西学院大学の総合型選抜は、2027年度入試では「探究評価型入学試験」「グローバル入学試験」「学部特色入学試験」「スポーツ選抜入学試験」の4種類で構成されています。このうち学部特色入学試験は、提出書類と小論文・面接で評価される方式です。書類で差がつくのは文章のうまさではなく、大学が公開しているアドミッション・ポリシーと自分の関心を、どれだけ具体的に結びつけられるかです。

「自己推薦入学試験」という名前の試験はない

まず名称を整理します。ネット上では「関西学院大学の自己推薦入試」という呼び方を見かけますが、大学の入試情報総合サイトに並んでいる2027年度の総合型選抜は、探究評価型入学試験・グローバル入学試験・学部特色入学試験・スポーツ選抜入学試験の4つです。「自己推薦入学試験」という独立した試験名は掲載されていません。混乱しやすいのは、学部特色入学試験の提出書類のひとつに「自己推薦書」という名前の書類があるためです。試験の名前ではなく、書類の名前として使われています。検索するときは、志望学部がどの試験で募集しているかを先に確認したほうが、たどり着く情報が正確になります。

出願できる試験や学部は年度により変わります。必ず志望年度の入学試験要項で確認してください。

総合型選抜の併願ルールと専願の扱いを先に確認する

書き始める前に押さえておきたいのが、出願のルールです。関西学院大学は総合型選抜について、同一年度内に併願できないことを明示しています。

「複数の入学試験を併願することはできません。同一年度内で1つの入学試験・学部・学科・課程・専修・コースのみ出願可能」(入試情報総合サイト 総合型選抜Q&A)

さらに、合格後の辞退についても次のように定められています。

「『本学を第一志望とし強く入学を志望し、合格した場合は本学に入学すること』を出願の資格としています。審査日以降は合否にかかわらず辞退することはできません」(同Q&A)

つまり、どの試験・どの学部で出すかを一度決めたら、その年度はそこに絞ることになります。一般選抜への出願は総合型選抜で不合格になった場合に可能とされていますが、この点も年度ごとに確認が必要です。書類を書き始める前に、家族と方針をそろえておくほうが安全です。

指定校推薦入学との併願可否など細かい条件はQ&Aに記載がありますが、運用は年度により変わります。募集要項で必ず確認してください。

学部特色入学試験の審査は「書類+小論文」→「面接」の二段構え

学部特色入学試験は、多くの学部で第一次審査と第二次審査に分かれています。2026年度の学部特色入学試験要項に掲載されていた例を挙げると、構造は次のようになっていました。

学部第一次審査第二次審査
神学部書類審査・講義受講・小論文面接審査(口頭試問含む)
文学部書類審査・小論文(90分)面接審査(口頭試問含む)
経済学部書類審査・小論文(90分)面接審査(口頭試問・プレゼンテーション含む)

ここから読み取れるのは、書類は「通過するための材料」であると同時に「面接で掘り下げられる材料」でもある、ということです。第二次の面接では口頭試問が含まれ、学部によってはプレゼンテーションもあります。書類に書いたことは、その場で必ず質問されると考えて準備してください。出願資格も学部ごとに異なります。2026年度の要項では、文学部が英語資格・検定試験のCEFR B1レベル以上、経済学部が数学全体の学習成績4.0以上または実用数学技能検定2級以上、神学部が教会推薦とバプテスマ受礼、といった条件が示されていました。

上記はいずれも2026年度要項に基づく例です。学部・年度により内容が変わるため、志望年度の学部特色入学試験要項で必ず確認してください。

自己推薦書と学びの計画書は役割が違う

学部特色入学試験の提出書類には、調査書のほかに「自己推薦書」と「学びの計画書」が含まれる学部があります(2026年度要項の文学部・経済学部の例)。名前が似ているため同じ内容を書いてしまう人がいますが、役割は分かれています。

  1. 自己推薦書は「これまで」を書く書類です。高校で何に関心を持ち、どんな探究・活動をしてきたか、そこで何が分かって何が分からなかったかを、時系列ではなく問いを軸に書きます。
  2. 学びの計画書は「これから」を書く書類です。その関心を大学でどう深めるのか、どの分野・どの科目に接続するのかを書きます。
  3. 面接は「この2つがつながっているか」を確認する場です。過去と未来が別々の話になっていると、口頭試問で必ずそこを突かれます。

書き分けの目安として、次の形で一度つないでみてください。

高校で〇〇という問いに取り組み、△△までは分かったが□□が残った。貴学部の◇◇という分野でそこを扱いたい。

この一文が書ければ、2つの書類は自然につながります。書けないときは、たいてい問いが大きすぎます。

アドミッション・ポリシーは「Ⅰ大学全体・Ⅱ学部・Ⅲ入試制度」の順に読む

関西学院大学はアドミッション・ポリシーをPDFで公開しており、構成は「Ⅰ大学全体」「Ⅱ各学部」「Ⅲ入試制度毎」の3部です。学部は神学部から建築学部まで14学部分が掲載されています。読むときのコツは、Ⅱの学部の項を読んで終わりにせず、Ⅲの入試制度ごとの記述まで目を通すことです。同じ学部でも、一般選抜で求める力と総合型選抜で求める力は書き分けられています。学部特色入学試験で評価されたい力が何なのかは、Ⅲに書かれています。例として、文学部は「基本的な科目全般にわたって基礎学力を充実させるとともに、幅広く客観的な視野と、先入観や画一的なものの見方に囚われない柔軟な思考力」を培っている者、国際学部は「人文・社会科学の多岐にわたる領域について幅広い関心と、一定の学力と論理的思考力を持ち、総合的な観点からそれらの課題に取り組もうとする意欲を持つ者」といった表現が使われています。ここで大事なのは、ポリシーの言葉をそのまま書類に写さないことです。写した文章は読み手にすぐ分かります。やるべきは、ポリシーに出てくる語(たとえば「柔軟な思考力」)に対して、自分の活動のどの場面が対応するかを1つ挙げることです。語ではなく場面を書いてください。

文部科学省の要項から分かる「面接が必ずある」という前提

総合型選抜の枠組みは、文部科学省が毎年出す大学入学者選抜実施要項で定められています。令和9年度(2027年度)の要項では、総合型選抜について次のように書かれています。

「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含む。オンラインによる実施を含む。)による評価を必ず行う」(第3の1(2)②)

また、志願者本人が書く資料の扱いについても定めがあります。

「志願者本人の記載する資料*を必ず評価に活用する」(*活動報告書、入学希望理由書、学修計画書等)

つまり、書類は出せばよいものではなく、評価対象として必ず使われ、面接でも必ず参照されるということです。書類を「提出物」ではなく「面接の台本」として書くほうが、結果的に準備が楽になります。日程についても要項に定めがあります。総合型選抜は「入学願書受付を令和8年9月1日以降とし、その判定結果を令和8年11月1日以降に発表する」とされています。学校推薦型選抜は「入学願書受付を令和8年11月1日以降」です。関西学院大学の2027年度総合型選抜共通冊子でも、出願期間は2026年9月1日9時から9月8日23時まで、合格発表日は11月13日と示されています。

試験・学部により日程は異なります。上記は共通冊子の記載であり、志望する試験の要項で必ず確認してください。

出願までの準備スケジュール例(塾なし前提)

塾に通っていなくても、順番を決めれば準備はできます。学校推薦型選抜を含めて考える場合の目安です。

  1. 1週目: 志望学部がどの試験で募集しているかを入試情報総合サイトで確認し、出願資格(英語資格・学習成績など)を満たすか点検する。
  2. 2週目: アドミッション・ポリシーのⅡとⅢを読み、対応する自分の活動を3つ書き出す。
  3. 3週目: 自己推薦書の下書きを書く。問いを1つに絞る。
  4. 4週目: 学びの計画書の下書きを書き、自己推薦書とつながっているか読み返す。
  5. 5週目: 調査書を担任の先生に依頼する。出願直前に頼むと間に合わないことがあるため、早めに相談する。
  6. 6週目: 書類を声に出して読み、詰まる箇所に「なぜ」を3回問い直しておく。小論文の過去のテーマ傾向を確認する。

出願期間は試験ごとに異なります。この表は順番の例であり、日程そのものではありません。

保護者ができる事務面のサポート

書類の中身に口を出す必要はありません。むしろ効果が大きいのは事務面です。インターネット出願は、調査書の取得、提出書類のダウンロード、UCAROの会員登録、出願登録と検定料の支払い、提出書類の郵送という流れで進みます。登録のみでは出願は完了せず、検定料の支払いと書類の郵送が必要です。この工程は高校生が一人で抱えると抜けが出やすい部分です。締切の確認、郵送の手配、支払い方法の確認を一緒に見ておくだけで、本人は書類と小論文に集中できます。写真もインターネット出願時にデジタルデータでアップロードする方式のため、事前の準備が必要です。

よくある質問

Q. 関西学院大学の総合型選抜は他の学部と併願できますか。
大学のQ&Aでは、総合型選抜内で複数の入学試験を併願することはできず、同一年度内に1つの入学試験・学部・学科等のみ出願可能とされています。出願先を絞る必要があるため、早い段階で志望学部を決めてください。詳細は募集要項で必ず確認してください。
Q. 自己推薦書と学びの計画書に、同じエピソードを書いてもよいですか。
同じ活動を扱うこと自体は問題ありません。ただし切り口を変える必要があります。自己推薦書では「その活動で何が分かり、何が残ったか」、学びの計画書では「残った問いを大学のどの分野で扱うか」を書くと、重複ではなく接続になります。
Q. 小論文の対策は何から始めればよいですか。
まず志望学部の第一次審査に小論文があるかを要項で確認してください。ある場合は、制限時間(2026年度要項では90分と記載された学部がありました)を前提に、課題文を要約してから自分の主張を書く練習を繰り返すのが基本です。学部により形式は異なります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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