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学修計画書の書き方|総合型選抜で書く3つの要素と学年別の組み立て

更新日 2026/09/29 / アオハルOS 編集部

学修計画書に書くのは「何を学びたいか」だけではありません。入れる要素は、学びたいこと・それをどう学ぶか・卒業後にどこへ向かうかの3つです。志望理由書と同じ内容を書き写すと、記入欄が埋まらないまま提出することになります。

学修計画書は総合型選抜で「必ず評価に使われる」書類

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜について、志願者本人の記載する資料を必ず評価に活用することが定められています。その例として挙げられているのが、活動報告書、大学入学希望理由書、そして学修計画書です。つまり学修計画書は、提出できれば形式上は足りる添付書類ではなく、評価の対象になる書類として想定されています。

同じ実施要項では、総合型選抜において、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接を必ず行うこととされており、そこにはディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問が含まれると示されています。書いた学修計画書について、あとで自分の口から説明を求められる可能性がある、という前提で書いてください。

だから、埋めるために抽象的な言葉を並べるのは不利になります。「幅広い知識を身につけたい」と書いた場所は、面接で「幅広いとは具体的にどの分野ですか」と聞かれる場所です。

学修計画書を課すかどうか、名称(学修計画書・学習計画書・学びの計画書など)、様式、字数は大学・学部ごとに異なります。必ず志望大学の募集要項で確認してください。

志望理由書との違いは「時間の向き」

志望理由書と学修計画書は、内容が近いため混同されがちです。区別しやすいのは、どの時点を書く書類かという点です。

観点志望理由書学修計画書
主に書く時点出願まで(なぜ志望したか)入学後(何をどう学ぶか)
中心になる材料これまでの経験、関心の出発点カリキュラム、科目、演習、資格、留学制度
読み手が確かめたいことこの学部を選んだ理由に筋があるか入学後に自分で学びを進められるか
具体性の出し方自分の体験を具体的に書く大学の公開情報を具体的に引く

志望理由書は自分の中を掘る書類、学修計画書は大学の情報を読み込む書類だと考えてください。志望理由書がよく書けている人でも、学修計画書でつまずくのはこのためです。掘る対象が、自分ではなく大学のカリキュラムに変わります。

両方を提出する場合、内容が重なる部分があっても構いません。ただし、学修計画書の大半が志望理由の説明になっていると、計画を書く欄がなくなります。志望理由には最初の2〜3行だけを使い、残りを計画に回してください。

書く3つの要素と、順番

入れる要素は3つです。敬愛大学が公開している学修計画書の書き方の資料でも、学修目標(どのようなことを学びたいか)、具体的な学修計画(それをどのようにして達成するか)、進路ビジョン(どのような進路に進みたいか)の3点を記入するよう案内されており、同資料では記入欄をできるだけ埋めること、文体を「です・ます」か「である」のどちらかに統一すること、鉛筆ではなくボールペン等で記入することが注意点として挙げられています。

  1. 学びたいこと:分野名まで具体化する。「心理学を学びたい」ではなく「発達心理学の中でも、就学前後の子どもの言語獲得について学びたい」。
  2. どう学ぶか:科目名、演習・ゼミの形式、実習、資格課程、留学制度など、大学が公開している仕組みの名前を使って書く。
  3. 卒業後の方向:職業名で言い切れなくて構いません。「どんな場で、誰に対して何をしたいか」で足ります。

順番はこのとおりに置きます。2から書き始めると、科目名の羅列になり、何のために取るのかが抜けます。

私は、発達心理学の中でも就学前後の子どもの言語獲得について学びたいと考えています。1年次は心理学の基礎科目と統計の科目で、データの読み方を身につけます。2年次からは発達に関する科目群を中心に取り、3年次の演習では実際に観察記録を扱う手法を学びたいと考えています。卒業後は、子どもの発達に関わる支援の現場で、記録を根拠として使える立場で働きたいと考えています。

学年ごとに落とすと、計画が計画になる

「どう学ぶか」の欄で手が止まる人が多いのは、4年間をまとめて一段落で書こうとするからです。学年で区切ると、書くことが自然に決まります。

  1. 1〜2年次:基礎科目と、方法を身につける科目。統計、外国語、文献の読み方、プログラミングなど、あとで必要になる道具を挙げます。
  2. 2〜3年次:関心のある分野の専門科目。大学の公開しているカリキュラム表から、実際にある科目群の名前を使います。
  3. 3〜4年次:演習・ゼミ、実習、卒業研究。何をテーマにしたいかを一文で書きます。
  4. 学年をまたぐ取り組み:留学、資格課程、学外の活動。時期と目的を添えます。

4年間すべてを埋める必要はありません。1〜2年次と3〜4年次の二段に分けるだけでも、計画として読めます。逆に、学年を書かずに「段階的に学びを深めたい」とだけ書くと、計画の部分が空白のままになります。

科目名やコース名は改組で変わります。パンフレットの古い版ではなく、志望大学の公式サイトの最新のカリキュラムページと募集要項で確認してください。

記入欄が埋まらないときに足す順番

字数が足りないときに、抽象的な形容詞を増やしても評価の材料は増えません。次の順で足してください。

  1. 科目名・演習名を一つ増やす:大学のカリキュラムページから、自分の関心に近い科目を探して名前で書きます。
  2. その科目をなぜ取るのかを一文添える:「統計の科目を取る」だけでなく「観察記録を数で示せるようにするため」まで書きます。
  3. 学外の取り組みを一つ入れる:ボランティア、資格、学会や公開講座など、大学の学びと結びつくものを挙げます。
  4. 卒業後の方向を一段具体にする:「福祉の仕事」ではなく「就学前の子どもと保護者が最初に相談する窓口」のように、場を書きます。
  • 大学を褒める表現(「伝統ある貴学」など)は、計画の中身を増やしません
  • 高校時代の思い出を長く書くのも、この書類では字数の使いどころが違います
  • 同じ内容を言い換えて二度書くと、読み手には水増しとして映ります

提出前のチェックと、口頭説明の準備

書き終えたら、次を確認してください。

  • 3つの要素(学びたいこと・どう学ぶか・卒業後の方向)が全部入っているか
  • 学部名を他大学に差し替えても成り立つ文章になっていないか
  • 挙げた科目・制度が、志望大学の公式サイトに実在するか
  • 文体が統一されているか(「です・ます」か「である」のどちらか)
  • 記入欄の空白が大きく残っていないか
  • 様式の指定(手書き、ボールペン、枠内など)を守れているか

そのうえで、提出前にコピーを取ってください。前述の敬愛大学の資料では、個別面接の冒頭で学修計画書をもとに、学びたい内容・入学後の取組・卒業後のビジョンを2〜3分で口頭説明する案内が示されています。書いた内容を手元に残しておかないと、面接で自分の書類について話せません。

2〜3分で話す練習は、原稿を覚える形にしないでください。3つの要素をそれぞれ一文で言えるようにしておき、間をつなぐ言葉は本番で変わってよい、という状態を目指します。

しぼりゆは、関心のメモと志望学部を入れると、学修計画書や志望理由書の構成案を組み立てます。要素の並べ方を先に決めてから書き始められるので、書き直しが減ります。登録だけ・カード不要で無料で試せて、専門塾の100分の1の費用感です。Proは月980円です。

よくある質問

Q. 卒業後の進路がまだ決まっていません。空欄でもいいですか。
空欄は避けてください。職業名で言い切る必要はなく、「どんな場で、誰に対して、何をしたいか」の形で書けば足ります。大学院への進学を検討している段階なら、その可能性を含めて書いても構いません。
Q. 学修計画書に書いた計画どおりに履修しなければいけませんか。
入学後の履修を拘束する書類ではありません。ただし、面接で「なぜその科目を選んだのか」を聞かれることがあるため、自分で説明できる範囲の内容を書いてください。
Q. 志望理由書と学修計画書で、同じ経験を書いてもいいですか。
構いません。ただし学修計画書では、その経験の説明を短くし、そこから何を学びたいかと、どの科目・制度で学ぶかに字数を回してください。同じ分量で二度書くと、計画の欄が薄くなります。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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