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ESの志望動機の書き方|3要素で組む構成と400字の配分
更新日 2026/09/29 / アオハルOS 編集部
ESの志望動機で手が止まるのは、書く力の問題ではなく要素が決まっていないからです。入れるのは「なぜこの会社か」「自分の何を活かせるか」「どんな仕事で役立ちたいか」の3つ。この順で並べると、400字でも社名を入れ替えられない文章になります。
志望動機に入れる3つの要素
ハローワークインターネットサービスが公開している応募書類の資料では、志望の動機欄に書く内容として、なぜその会社を選んだか、自分のどんなところを仕事に活かせるか、どんな仕事をしてその会社に役立ちたいか、という3点が示されています。新卒の採用でも中途採用でも、読み手が知りたいことは変わりません。
同じ資料では、「貴社で学びたい」「充実感を得たい」といった個人的で一方的な希望だけでは、具体的で説得力のあるメッセージがなければ採用担当者へのアピールになりにくいとされています。ここが多くの志望動機がつまずく場所です。「成長できる環境に魅力を感じました」は、書いた本人の希望であって、会社に何を返せるかの話になっていません。
3要素を並べると、希望だけの文章にはなりません。会社を選んだ理由(相手の話)、自分が活かせること(自分の話)、そこで何をしたいか(両方をつなぐ話)の順に進むためです。
- なぜこの会社か:事業内容、仕事の進め方、扱っている対象のうち、自分の関心と重なる点
- 自分の何を活かせるか:これまでの経験で身につけた進め方や視点
- どんな仕事で役立ちたいか:応募している職種の仕事内容に即した形で
書く前にやること:求人情報を読む
同資料では、志望動機を書く前に、求人票の内容、店舗、製品・商品、広告、ホームページなどを確認することによって、応募先企業のことをよく知ることが必要だとされています。また、応募先の求人票の「仕事の内容」欄に記載された表現を使うと、採用担当者へのアピール力が増す場合があるとも示されています。
これは、企業研究に何時間かけるべきかという話ではありません。読む場所を絞る話です。新卒の採用情報なら、募集職種の仕事内容、事業の説明、募集要項の求める人物像の3か所で足ります。そこに書かれている言葉のうち、自分の経験と重なるものを一つ選んで、志望動機に使ってください。
- 募集職種の仕事内容を、書かれている言葉のまま書き出す
- そのうち、自分がやったことのある作業・考え方に近いものに印をつける
- 印のついた言葉を使って「自分の何を活かせるか」を書く
- 事業の説明の中から、自分の関心と重なる部分を一つ選び「なぜこの会社か」に使う
企業が公開している情報以外の、選考基準や内部の事情に踏み込む必要はありません。公開されている情報の範囲で十分に書けます。
400字の配分
| ブロック | 字数の目安 | 書くこと |
|---|---|---|
| 結論(なぜこの会社か) | 100字前後 | 志望の理由を一文で言い切る |
| 関心の出発点 | 100字前後 | その理由を持つに至った自分の経験を一つ |
| 自分の何を活かせるか | 120字前後 | 経験から身につけた進め方を、職種の仕事内容と結びつける |
| どんな仕事で役立ちたいか | 80字前後 | 入社後に取り組みたいことを一文 |
私が貴社を志望するのは、既存の設備を使い切る方向での提案を事業の中心に置いている点に関心を持ったためです。大学で商店街の空き店舗を調べた際、新しい施設を作るより、使われていない場所の使い方を変えるほうが早く効果が出る場面を見ました。調査では、七つの通りで歩行者を数え、条件の違いを自分で整理する作業を続けました。数字を集めて比べ、例外を見つけて理由を考える進め方は、貴社の提案業務でも使えると考えています。入社後は、既存の顧客の設備の使われ方を把握し、改善の提案ができる担当になりたいと考えています。
字数が増える場合も、要素を増やすのではなく、2番目と3番目を厚くします。600字なら経験の記述を200字前後まで広げ、800字なら入社後に取り組みたいことを二段(最初の数年と、その先)に分けます。別の理由を足すと、どれも浅くなります。
他社にも通る文章を直す手順
書き上げた志望動機の社名を、同業他社の名前に差し替えてみてください。そのまま成り立つなら、直す場所は決まっています。
- 業界の説明になっている部分を削る:「物流業界は社会を支える重要な仕事です」は、どの会社にも当てはまります。
- その会社の公開情報から、具体的な語を一つ入れる:扱っている対象、事業の進め方、公開されている取り組みの名称など。
- 自分の経験との接点を一文にする:会社の特徴を紹介するのではなく、自分の経験がその特徴とどう噛み合うかを書きます。
- 抽象的な形容詞を、動作の言葉に置き換える:「挑戦的な社風に惹かれました」より「自分で手順を決めて進める仕事の仕方が合うと考えました」。
- 「成長できる」「風通しがよい」「社会貢献」は、削っても情報が減りません
- 企業の理念をそのまま引き写した一文は、共感の表明にはなりますが、あなたの情報にはなりません
- 他社と比べて優れていると書く必要はありません。自分との接点だけで足ります
ガクチカ・自己PRとの書き分け
同じESの中に、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRの欄があることが多く、内容が重複しがちです。役割で分けてください。
| 設問 | 中心になる問い | 書く範囲 |
|---|---|---|
| 志望動機 | なぜこの会社・この職種か | 会社と自分の接点 |
| ガクチカ | 何にどう取り組んだか | 一つの取り組みの課題と行動 |
| 自己PR | 何ができる人か | 強みと、それを示す行動 |
志望動機で経験に触れるときは、出来事の説明を2文以内に収め、そこから何を身につけたかに字数を使ってください。同じ経験をガクチカでも使う場合は、ガクチカ側で課題と行動を詳しく書き、志望動機側では「その経験で身につけた進め方」だけを残すと重複を避けられます。
なお、厚生労働省が示す公正な採用選考の基本では、採用選考は応募者の基本的人権を尊重すること、応募者の適性・能力に基づいた基準により行うことの2点が基本とされ、応募者の持つ適性・能力が求人職種の職務を遂行できるかどうかを基準として選考を行うこととされています。書く内容を、職務に関わる経験と考え方に絞ってよいということです。家庭の事情や生い立ちを説明する必要はありません。
提出前のチェック
- 3要素(なぜこの会社か・自分の何を活かせるか・どんな仕事で役立ちたいか)が全部入っているか
- 社名を同業他社に差し替えても成り立つ文章になっていないか
- 設問文に答えているか(「当社で実現したいこと」と問われていれば、そこに答えているか)
- 職種の仕事内容に出てくる言葉を、一つ以上使っているか
- 指定字数の下限(下限がなければ上限の9割)を満たしているか
- 書いた一文ごとに、面接で30秒補足できるか
最後の項目が要点です。ESに書いた志望動機は、面接での最初の質問になります。読み上げられる前提で、自分が説明できる範囲のことだけを書いてください。
テンサクンは、書いたESを貼ると、設問との一致、3要素の抜け、他社にも通る表現が残っていないかを見て添削レポートを返します。登録だけ・カード不要で無料の範囲から試せて、専門塾の100分の1の費用感です。Proは月980円です。
よくある質問
- Q. 志望動機が「事業内容に興味がある」しか出てきません。
- 興味の中身を一段掘ってください。事業のどの部分か、なぜそこが気になったのか、自分のどの経験と重なるのか。この三つを言葉にすると、そのまま志望動機の前半になります。求人情報の仕事内容の欄を読み直し、自分がやったことのある作業に近いものを探すのが早い方法です。
- Q. 同じ志望動機を複数の企業に使ってもいいですか。
- 構成は使い回せますが、「なぜこの会社か」の部分は書き直してください。社名だけ差し替えた文章は、読み手に分かります。経験と、そこから身につけたことの部分は共通で問題ありません。
- Q. 志望動機に、その企業の商品を使った感想を書いてもいいですか。
- 書けます。ただし感想で終わらせず、そこから自分がどう関わりたいかまで続けてください。使った感想だけでは、あなたが何を返せるかの情報になりません。
出典・参考
- ハローワークインターネットサービス 応募書類(志望の動機欄に書く3点、一方的な希望だけでは伝わりにくい点、求人票や企業情報の確認について記載)
- 厚生労働省 公正な採用選考の基本(応募者の基本的人権の尊重と、適性・能力に基づいた基準による選考)
- 厚生労働省 採用選考時に配慮すべき事項
入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。