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同志社大学 文学部の志望理由書の書き方|公式情報から組み立てる

更新日 2026/10/15 / アオハルOS 編集部

同志社大学 文学部の志望理由書は、大学案内の印象ではなく、公式に示されたアドミッション・ポリシーと学科の特色を踏まえて書くと「なぜ同志社か」が具体的になります。この記事では、公式情報のどこを読み、どう志望理由に落とし込むかを手順で整理します。

同志社大学のアドミッション・ポリシーの読み方

志望理由書を書く前に読むべきは、大学が公式サイトで公開しているアドミッション・ポリシーです。同志社大学のアドミッション・ポリシーには、受け入れる学生像として、専門的・実学的能力を高める上で土台となる幅広い教養と論理思考能力を育成するために必要な基礎学力を有すること、知識の量だけでなく社会的視野を持ち大学での学習に対する意欲と熱意があること、多様な背景を持つ者と協働して学ぶ寛容の精神と主体性を持ち合わせていることが挙げられています(出典参照)。

ここで注意したいのは、この文章をそのまま志望理由書に写しても評価にはつながらないことです。ポリシーは「読む側がどんな観点で読むか」を示したものなので、使い方は次のようになります。

  1. ポリシーの語(たとえば「協働」「主体性」「社会的視野」)を見つける
  2. その語に対応する自分の経験を1つ思い出す
  3. 経験を具体的に書き、ポリシーの語は要約の一語としてだけ使う
【弱い例】貴学の求める、多様な背景を持つ者と協働して学ぶ寛容の精神を持った学生です。
【直した例】留学生との交流会で司会を担当した際、話が止まる原因が語彙ではなく前提知識の差だと気づき、資料に写真を足して進め方を変えました。立場の違う相手と前提をそろえる作業を、大学でも続けたいと考えています。

文学部が求める3つの観点

同志社大学 文学部のアドミッション・ポリシーは、求める学生像を3つの観点で示しています。公式サイトの記述では、知識・技能として言語、文学、思想、宗教、芸術、文化、歴史、社会などの基本的知識を有していること、思考力・判断力・表現力として論理的思考力や判断力とそれを的確に表現する力を身につけていること、主体性・多様性・協働性として何事も自明のことと思わず自ら問題を発見することが挙げられています(出典参照)。

志望理由書に落とすときは、この3観点を章立てにするのではなく、1本の流れの中に自然に入れます。

観点志望理由書で対応させる要素
知識・技能高校での学習や読書で、どの領域に触れてきたか
思考力・判断力・表現力探究活動やレポートで、どう考えて結論を出したか
主体性・多様性・協働性「当たり前」を疑って自分で問いを立てた経験

特に3つ目の「何事も自明のことと思わず、自ら問題を発見し」という記述は、人文学の学び方そのものを示しています。何かに疑問を持ち、自分で調べ、結論が変わった経験があれば、それが文学部向けの志望理由の核になります。

学科ごとの特色を志望理由に落とし込む

同志社大学 文学部は学科ごとに求めるものが異なり、公式のアドミッション・ポリシーにもその違いが書かれています。志望理由書では、学部名ではなく学科の記述に合わせて書くほうが伝わります。

  • 英文学科: グローバル社会に対応し貢献できる人物の育成を目的とし、高い英語能力を習得した人物を強く求めるとされています。聞き取り・発話・読解・作文の力が挙げられています
  • 哲学科: 哲学・倫理学の古典を学ぶことを旨とし、英語・ドイツ語・フランス語のうち二か国語を学ぶ仕組みがあると説明されています
  • 美学芸術学科: 美や芸術をめぐる思索は日本文化の枠内で完結しないとして、西洋・日本・東洋の美学や芸術を学ぶための英語力・国語力・歴史的素養の重要性が述べられています
  • 文化史学科: 歴史学を専門として学ぶための日本史・世界史の基礎知識と考え方の習得を求め、正確な読解力と表現力の重要性が述べられています
  • 国文学科: 日本文化について深い理解を持って世界と真に対話できる総合的な人間力を養うことを大切にし、日本文化を世界に発信できる人材の育成を掲げています
【書き方の例(文化史学科を志望する場合)】高校の日本史で一次史料の抜粋を読んだとき、教科書の説明と史料から読み取れることのずれに気づきました。史料そのものを読んで考える方法を身につけたいと考え、日本史・世界史の基礎と読解力を重視する貴学科を志望します。

学科の構成、履修できる科目、求める能力の記述は年度により変更されることがあります。引用する前に、必ず最新の公式サイトと募集要項で確認してください。

「なぜ同志社か」を他大学と区別して書く

志望理由書で最も差が出るのは、「大学名を他大学に差し替えても成立してしまうか」という点です。同志社大学の場合、公式サイトでは教育をキリスト教主義を基本とするものとし、推薦入試の説明ではキリスト教主義・自由主義・国際主義に基づく全人格教育に言及しています。また、深く学問・技芸を探求するとともに自治自立の精神を涵養し、国際感覚豊かな人物を育成することが目的として挙げられています(出典参照)。

ただし、これを書き写すだけでは不十分です。次の2段構えにすると、他大学と区別できます。

  1. 学問上の理由(第一の理由)— 学科の扱う領域、履修できる科目、研究の方法のうち、自分の問いに必要なものを1つ挙げる
  2. 教育理念との接点(補強)— 自治自立や国際性といった方針が、自分のこれまでの行動や今後の計画と実際に結びついている点を1つ挙げる

順番は必ず学問上の理由を先にします。理念の話から始めると、どの大学にも書ける文章になりやすいからです。

宗教的な信仰を持っていることが条件ではありません。建学の精神に触れる場合は、信仰の有無ではなく、そこから生まれた教育の方針が自分の学び方と合う点を書くほうが無理がありません。

選考方法から逆算して準備する

同志社大学の2027年度入学試験要項(アドミッションズオフィス方式による入学者選抜・自己推薦入学試験・推薦選抜入学試験・総合型選抜)では、学校推薦型選抜(推薦選抜入学試験)の一覧に文学部が掲載されており、英文学科10名、美学芸術学科6名、国文学科(伝統文化継承者特別入学試験)2名の募集人数が示されています。選考は1次が書類選考、2次が論文・口頭試問とされ、2次選考日は12月5日(土)、合格者発表は12月11日(金)と記載されています(出典参照)。

この選考方法から分かることは2つあります。1つは、書類で書いた内容は口頭試問で掘られるということです。書いた一文ごとに「なぜそう考えたのか」「具体的には何を読んだのか」と聞かれても答えられる状態にしておく必要があります。もう1つは、論文があるため、志望理由書と同じ関心について、その場で論を立てて書く力も求められるということです。志望理由書を仕上げたら、その中心にある問いについて、800字程度で自分の考えを書く練習を1回しておくと準備がつながります。

  1. 志望理由書を書き上げる
  2. 書いた一文ごとに「なぜ」「具体的には」を自問して、答えられない箇所を直す
  3. 中心にある問いで小論文を1本書いてみる
  4. 書類と小論文で言っていることがずれていないか確認する

実施学科、募集人数、選考方法、日程は年度により変更されます。出願にあたっては必ず同志社大学が公表する最新の入学試験要項で確認してください。

同志社大学の志望理由書でよくある失敗

1つ目は、建学の精神の引用で字数の多くを使ってしまうことです。公式サイトの言葉は読めば誰でも書けるので、志望理由としての情報量が増えません。2つ目は、「国際的な学び」「幅広い教養」といった大学側の言葉で自分の志望を説明してしまうことです。自分の経験に即した言葉で書き、大学の語は要約としてだけ使うほうが伝わります。3つ目は、学科を書き分けていないことです。文学部は学科ごとに求める力が明確に違うので、学部レベルの志望理由で止めると、学科の記述とかみ合いません。

よくある質問

Q. 同志社大学の志望理由書に、キリスト教の信仰について書く必要はありますか。
信仰の有無を書く必要はありません。建学の精神に触れる場合は、キリスト教主義・自由主義・国際主義に基づく教育方針のうち、自分の学び方や行動と実際に結びつく点を1つ挙げるほうが具体的になります。
Q. 同志社大学 文学部の志望理由書は何字で書きますか。
字数や様式は入試方式・年度ごとに決まっており、この記事では確定できません。必ず同志社大学が公表する最新の入学試験要項で確認してください。
Q. 文学部の志望理由書は、学部単位で書けばよいですか。
学科ごとにアドミッション・ポリシーの記述が異なるため、志望する学科の記述に合わせて書くほうが伝わります。英文学科なら英語の4技能、文化史学科なら史料を読む力など、学科が挙げている力と自分の経験を結びつけてください。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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