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第二新卒の志望動機の書き方|短い在籍期間をどう説明するか

更新日 2026/09/24 / アオハルOS 編集部

第二新卒の転職で志望動機が書きにくいのは、「なぜ辞めるのか」と「なぜこの会社なのか」を同時に説明しなければならないからです。結論から言うと、前半で前職の経験から得たものを短く示し、後半をすべて「これからやりたいこと」に使う配分にすると、在籍期間の短さが主題になりません。この記事では、その組み立て方を整理します。

卒業後3年以内は「新卒枠」で応募できる場合がある

まず制度の話です。厚生労働省が事業主向けに案内している青少年雇用機会確保指針では、青少年の雇用の促進等に関する法律にもとづき、事業主に対して、既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるように努めること、できる限り上限年齢を設けないように努めることが示されています。

つまり、卒業後3年以内であれば、中途採用枠だけでなく新卒枠での応募を受け付けている企業があります。求人を探すときに、中途採用のページだけを見て「経験年数が足りない」と諦める必要はありません。新卒採用ページに既卒者の応募について記載がある企業も探してみてください。

もう一つ、数字の話をしておきます。厚生労働省が令和7年10月24日に公表した新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)では、就職後3年以内の離職率は新規大学卒就職者が33.8%とされています。短期間で職場を変える人は珍しくありません。これは開き直るための材料ではなく、「在籍期間が短いこと自体が特殊な事情ではない」と知っておくための材料です。必要以上に長い弁明を書かずに済みます。

志望動機で見られていること

厚生労働省は、公正な採用選考の考え方として、採用選考は応募者の適性・能力に基づいて行うべきであり、本籍・出生地、家族に関すること、宗教、支持政党、人生観・生活信条といった本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項を採用の判断材料にすべきではないという考え方を示しています。

選考の軸が適性・能力にあるということは、志望動機で書くべきことも決まってきます。前職を辞める事情そのものではなく、これまでの経験のうち応募先の仕事に接続する部分と、入社後に何をしたいかです。在籍期間が1年でも、その1年で身につけた進め方や覚えた業務は、事実として書けます。

配分の目安は次のとおりです。

内容分量の目安
前職で経験したこと(事実の要約)全体の3割
転職を考えた理由(前向きな言い方で簡潔に)全体の2割
応募先でやりたいこと・その根拠全体の5割

後半が半分を占める形が基本です。退職理由の説明に字数の半分以上を使っている志望動機は、読み終えても「この人が何をしたいのか」が残りません。

短期離職の理由は「事実+一文」で足りる

短期離職の理由は、書かないと不自然ですが、詳しく書く必要もありません。基本は、事実を一文、そこから次にやりたいことへ一文、の2文です。

やってはいけないのは、前職や前の上司の批判を書くことです。事情が本当であっても、読み手には「環境が変われば同じことを言うのではないか」という印象が残ります。もう1つ避けたいのは、曖昧にごまかすことです。「一身上の都合により」とだけ書くと、かえって想像の余地を残します。

【書き方の例】
「前職では〇〇の業務を1年間担当し、△△の進め方を身につけました。一方で、□□の領域に関わる機会が限られていたため、その分野に本格的に取り組める環境で経験を積みたいと考え、転職を決めました。」

この形なら、前職を否定せずに、次に進みたい方向だけが残ります。ポイントは「限られていた」までで止め、その先の不満を書かないことです。

在籍期間が極端に短い場合や、健康上・家庭の事情など個別の背景がある場合は、書面にどこまで書くかの判断が変わります。書面では簡潔に触れ、面接で聞かれたときに答えられるよう準備しておくという整理でも構いません。

「前職での学び」を志望動機につなぐ型

経験年数が短いと、書けることがないように感じます。しかし、仕事で身につくものは実績だけではありません。次の4つは、1年でも書けます。

  1. 覚えた業務の内容(何を、どの頻度で、誰と)
  2. 自分で変えたやり方(2回目以降に工夫したこと)
  3. 社会人として身についた進め方(報告のタイミング、記録の取り方など)
  4. その職場で分かった、自分が力を出せる条件

4番が志望動機と接続しやすい材料です。「一人で黙々と進めるより、人に確認しながら進めるほうが早く終わる」といった気づきは、応募先の働き方と結びつけて書けます。

【つなぎ方の例】
「前職では〇〇を担当し、手順が決まっていない作業を自分で整理してから進めるやり方が合っていると分かりました。貴社の△△の業務は、決まった型のない案件が多いと採用ページで拝見しており、この進め方を活かせると考えています。」

応募先の情報は、採用ページや企業が公開している資料から取ってください。推測で「御社は風通しがよいと思い」と書くと、根拠のない褒め言葉になります。

ネガティブな退職理由を、前向きな言葉に置き換える

退職理由の多くは、もとをたどれば「こうしたかった」という希望です。不満の形のまま書かず、希望の形に置き換えてください。

もとの気持ち志望動機での書き方
仕事の幅が狭かった〇〇の領域まで含めて担当できる環境で経験を積みたい
評価されなかった成果を具体的な指標で見る体制のもとで働きたい
残業が多かった業務の進め方を改善しながら継続的に働ける環境を選びたい
やりたい仕事と違った応募職種である〇〇に、腰を据えて取り組みたい

言い換えるのは、嘘をつくためではありません。同じ事実のうち、読み手にとって意味のある面を選ぶためです。ただし、置き換えた表現が実際の希望とずれていると、面接で深掘りされたときに答えが続かなくなります。自分が本当に望んでいることから離れない範囲で選んでください。

未経験の業界・職種に応募するときの工夫

業界や職種が変わる場合、前職の経験をそのまま書いても関連が伝わりません。工夫は2つです。

1つ目は、業務内容を専門用語ではなく「その仕事が何のためのものか」という言葉で説明することです。前職の社内用語や業界特有の言い方をそのまま使うと、読み手に届きません。

2つ目は、経験の中から「どの業界・職種でも共通して使える部分」を選んで先に書くことです。段取りの組み方、確認の取り方、記録の残し方、初めての相手への説明の仕方。こうした部分は、業種を越えて伝わります。

そのうえで、未経験であることを隠さずに一文入れておくと、かえって信頼されます。「未経験の分野であることは理解しており、〇〇については入社までに△△を進めています」と書ければ、意欲が行動として示せます。

自己PR・職務経歴書との役割分担

志望動機と自己PRの内容が同じになってしまうという相談は多いのですが、役割を分ければ重複は避けられます。

志望動機自己PR
答えている問いなぜこの会社・この職種なのか自分に何ができるのか
中心応募先とこれから自分と過去の具体的な行動
経歴の扱い接続する部分だけを短く1つの場面を深く

職務経歴書は、この2つの土台になる事実の一覧です。先に職務経歴書で担当業務と期間を正確に書き出し、その中から志望動機に使う部分と自己PRに使う部分を分けて取り出す、という順番で作ると、3つの書類が食い違いません。

提出前に確認したい3点

書き終えたら、次の3点だけ確認してください。

  1. 応募先の名前を別の会社に変えても成立する文章になっていないか(なっていれば、応募先固有の情報が足りていません)
  2. 退職理由の説明が全体の2割を超えていないか
  3. 入社後にやりたいことが、具体的な業務の言葉で書かれているか

1番は、第二新卒に限らず落とし穴になりやすい点です。採用ページや企業が公開している資料を読んだうえでなければ書けない一文を、必ず1つ入れてください。

求める人物像や選考で重視する点は企業によって異なります。応募前に、その企業の採用ページ・募集要項を必ず確認してください。

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よくある質問

Q. 第二新卒は新卒枠で応募できますか。
企業によります。厚生労働省の青少年雇用機会確保指針では、青少年の雇用の促進等に関する法律にもとづき、事業主に対して、既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるように努めること、できる限り上限年齢を設けないように努めることが示されています。応募可能かどうかは各企業の募集要項・採用ページで必ず確認してください。
Q. 在籍期間が1年未満でも志望動機は書けますか。
書けます。実績の大きさではなく、担当した業務、自分で変えたやり方、身についた進め方、自分が力を出せる条件と分かったこと。この4つは期間が短くても事実として書けます。そのうえで、応募先でやりたいことに全体の半分程度を使ってください。
Q. 退職理由は正直に書くべきですか。
事実に反することを書く必要はありませんが、不満の形のまま書くと前職への批判に読まれます。「こうしたかった」という希望の形に置き換え、簡潔に一文で触れてください。書面では短く、面接で聞かれたときに説明できるよう準備しておく形で構いません。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

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