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OB訪問の質問リスト|何を聞くか・聞かない方がいいことの整理

更新日 2026/09/21 / アオハルOS 編集部

OB訪問で何を聞けばいいか分からないとき、質問を「仕事」「会社選び」「キャリア」の3種類に分けて用意すると迷わなくなります。この3つで1時間は十分に埋まります。この記事では、そのまま使える質問リストと、避けたほうがよい質問、依頼からお礼までの手順、聞いた話をESに落とし込む方法を整理します。

質問は3種類に分けて用意する

OB訪問の質問がまとまらないのは、聞きたいことが「知りたい情報」と「判断したいこと」の2種類に混ざっているからです。次の3分類にすると整理できます。

  1. 仕事:その人が実際に何をしているか(事実を聞く)
  2. 会社選び:なぜその会社を選び、いま何を感じているか(判断の理由を聞く)
  3. キャリア:この先どうしていくつもりか(時間軸を聞く)

1で相手の仕事像をつかみ、2で自分の会社選びの参考にし、3で数年後の自分を重ねる、という流れです。用意するのは各分類3〜5問、合計10問程度で十分です。全部聞ける保証はないので、優先順位を付けておいてください。

神戸大学キャリアセンターが公開しているOB・OG訪問の案内でも、訪問前の準備として、質問事項をリスト化し企業情報を調べておくことが手順の一つに挙げられています。準備なしで行くと、相手の話を受け止めるだけで終わってしまいます。

そのまま使える質問リスト

【仕事について】

  • 1日のスケジュールを、朝から帰るまで教えていただけますか
  • 今週、実際にどんな業務をされていましたか
  • 入社前に想像していた仕事と、実際とで違った点はありますか
  • 仕事の中で、いちばん時間をかけている作業は何ですか
  • 若手のうちはどこまで任されますか

【会社選びについて】

  • 就職活動のとき、最終的にどのような基準で会社を決めましたか
  • 他に迷った会社はありましたか。何が決め手でしたか
  • 入社してから、社外の人には伝わりにくいと感じる会社の特徴はありますか
  • どんな人がこの会社で力を発揮していると感じますか

【キャリアについて】

  • これまでどのような部署・役割を経験されましたか
  • 5年後、どんな仕事をしていたいと考えていますか
  • いま振り返って、学生のうちにやっておけばよかったことはありますか

質問はメモを見ながらで構いません。メモを見ずに詰まるより、「3つ用意してきました」と伝えて聞くほうが、相手も話しやすくなります。

避けたほうがよい質問と、その理由

避けたいのは次の3種類です。

避けたい質問理由言い換えるなら
事業内容や売上など公開情報調べれば分かる。準備不足が伝わる「◯◯事業について調べたのですが、現場では実際どう動いていますか」
待遇の話だけに偏る質問仕事への関心が見えなくなる「働き方について、繁忙期はどのように調整されていますか」
選考を有利にしてもらう依頼相手の立場を難しくする「選考で重視されている点について、ご存じの範囲で教えてください」

待遇や働き方を聞くこと自体は問題ではありません。長く働くうえで大切な情報です。ただし、そこだけを立て続けに聞くと、仕事そのものへの関心が伝わらなくなります。仕事の質問を先にして、後半で働き方を聞く順番にすると、自然に収まります。

なお、厚生労働省は公正な採用選考の考え方として、採用選考は応募者の適性・能力に基づいて行うべきであり、本籍・出生地、家族に関すること、宗教、支持政党、人生観・生活信条といった本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項を把握することは避けるべきだとしています。これは企業側に向けた考え方ですが、OB訪問で自分がこうしたことを尋ねられて困った場合も、無理に答える必要はありません。

依頼メールの書き方

依頼メールで必要な要素は5つです。長く書く必要はありません。

件名:OB訪問のお願い(◯◯大学 △△学部 氏名)
◯◯株式会社 △△部
◇◇様
突然のご連絡失礼いたします。◯◯大学△△学部3年の(氏名)と申します。大学のキャリアセンターの名簿を通じてご連絡先を拝見し、ご連絡いたしました。
現在、□□業界を中心に就職活動を進めており、実際に業務に携わっている方のお話を伺いたいと考えております。つきましては、30分から1時間ほどお時間をいただけないでしょうか。
下記の日程で調整が可能です。
・◯月◯日(◯)終日
・◯月◯日(◯)14時以降
・◯月◯日(◯)午前中
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。オンラインでも対面でも、ご指定の方法で伺います。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

日程は3つ以上、幅を持たせて提示するのがコツです。相手が選ぶだけで済む形にしておくと、やり取りの回数が減ります。訪問当日は、神戸大学キャリアセンターの案内では予定より15分早く到着することが手順に挙げられており、同時に、約束の時間より前に相手を呼び出さないよう注意が示されています。早く着いても、時間になるまで近くで待つのが基本です。

お礼については、同センターの案内で3日以内にお礼状を送ることが手順に挙げられています。オンラインの場合も、その日のうちか翌日までにメールを送っておくと丁寧です。

聞いた話をESや志望動機に落とし込む

OB訪問の価値は、聞いた内容をそのまま書けることではなく、自分の志望動機に具体性を足せることにあります。手順は3つです。

  1. 訪問当日のうちに、印象に残った発言を3つだけメモに書き出す(記憶が薄れる前に)
  2. その3つのうち、自分がすでに持っている経験や関心と重なるものを1つ選ぶ
  3. 「自分の経験 → 訪問で知った現場の事実 → だからこの会社で何をしたいか」の順で1段落にまとめる

「OB訪問で伺ったところ」という書き出しは、使いすぎると人から聞いた話の紹介になってしまいます。聞いた事実は根拠として一文だけ添え、中心は自分の経験と、これからやりたいことに置いてください。

【書き方の例】
「大学で◯◯に取り組む中で、△△という課題に行き当たりました。訪問の際、現場では□□という方法で対応していると伺い、自分が取り組んできたことと接続できると考えました。入社後は、まず□□の実務を覚えたうえで、△△の改善に関わりたいと考えています。」

オンラインでのOB訪問で気をつけること

オンラインの場合、対面より情報量が減るため、次の3点を意識すると噛み合いやすくなります。

  1. 開始時に「今日お聞きしたいのは3点です」と最初に伝える。相手が時間配分をしやすくなります
  2. 相手が話し終わるまで待ってから話す。通信の遅れで言葉が重なりやすいため
  3. 終了5分前に「最後に1つだけよろしいですか」と区切る。時間を守る姿勢が伝わります

録音や録画をしたい場合は、必ず事前に許可を取ってください。無断での録音は相手の信頼を損ないます。

困ったことがあったときの相談先

OB訪問は社会人と1対1で会う機会なので、まれに困った状況が起きることがあります。神戸大学キャリアセンターの案内でも、困ったことや不安があればすぐにキャリアセンターへ相談するよう示されています。まずは在籍校のキャリアセンターや就職支援窓口に相談してください。

制度面でも対応が進んでいます。厚生労働省によれば、令和8年10月1日から、求職者等に対するセクシュアルハラスメントの防止措置が事業主の義務となります。就職活動やインターンシップ中のハラスメントについては、都道府県労働局への相談が案内されており、総合労働相談コーナーでは匿名でも相談でき、プライバシーは厳守され、相談は無料であるとされています。

不安を感じる状況では、無理に一人で判断しないでください。時間や場所に違和感があるときは、その場で断って構いません。訪問の予定は、事前に大学のキャリアセンターや友人に伝えておくと安心です。

よくある質問

Q. 質問は何個くらい用意すればよいですか。
仕事・会社選び・キャリアの3分類で各3〜5問、合計10問程度あれば1時間は埋まります。すべて聞く必要はなく、話の流れで深掘りするほうが有益なことも多いので、優先順位を付けておいてください。メモを見ながら質問して構いません。
Q. OB訪問は選考に影響しますか。
企業によって扱いが異なり、一律には言えません。厚生労働省は、採用選考は応募者の適性・能力に基づいて行うべきだとする考え方を示しています。影響の有無を推測するより、聞いた内容を自分の志望動機に具体性として反映させるほうが、結果的に選考の場で役立ちます。
Q. 服装はどうすればよいですか。
相手から指定があればそれに従ってください。指定がない場合は、対面・オンラインともにスーツかオフィスカジュアルが無難です。オンラインでも上半身は対面と同じ基準でそろえておくと、迷いがなくなります。
Q. お礼はいつまでに送ればよいですか。
神戸大学キャリアセンターの案内では、訪問後3日以内にお礼状を送ることが手順に挙げられています。メールの場合は、当日中か翌日までに送ると丁寧です。内容は、時間を割いていただいたことへの感謝と、特に参考になった点を1つ具体的に書けば十分です。

出典・参考

入試日程・提出書類・字数などは大学・学部・年度によって異なります。出願前に必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。